写真やカメラをこよなく愛し、日常の中で撮ることを楽しむクリエイターたち。 映像作家、写真家の林響太朗が愛用するカメラとその一台で撮った写真、こだわりについて聞いた。
いま、“カメラ”を手にし、“写真”を楽しむ人が増えている。ライカからインスタックスまで、多種多様に広がるカメラの選択肢を紹介しながら、写真の撮り方、そして印刷し額装するアイデアまでを、その道の達人たちにうかがいながら紐解き、紹介する。
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星野源、米津玄師など、数々のアーティストのミュージックビデオを手掛ける気鋭の映像作家、林響太朗。持ち味である独自の色彩感覚と美しい構図は、写真にも遺憾なく発揮されている。
「学生時代から、濱田英明や市橋織江などの写真家の作品を見てきました。デジタルとフィルム、どちらかに重きを置いているわけではないですが、彼らの撮るフィルムの質感が好きで、おこがましいけれど、僕もああいった“自分の色”を出せたらいいなと思っています」
そんな林が撮る写真は、創意工夫に満ちている。建物を生かした美しいフレーミングはもちろん、パリを行く車窓から手ぶれを生かした撮影をすることも。
「カメラやオールドレンズなど、機材もいろいろ試してきましたが、その裏にあるのは、ただ『いいものを撮りたい』という純粋な気持ちなんだと思います」
そういった試行錯誤の内のひとつが、おもにプライベートで使っている「ライカS-E」だ。
「ひと昔前のCCDセンサーが使われていて、ネガっぽい発色が良い味を出すんです。このカメラ以外にもいろいろ使いますが、機材に捕らわれず、自分のスタイルを模索し続けることが、“自分の色”なのかもしれません」
林が愛用するカメラ
ライカS-E(タイプ006)

林が撮影した写真




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