隙間を通り抜ける男性の動画に非難殺到… あるレストランが実施した“サイズ割引”が話題に

  • 文:大村朱里
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Shutterstock-alina_stor ※写真はイメージです

タイ・チェンマイのとあるレストランが導入した“斬新すぎる割引制度”が、今ネット上で炎上している。その名も「スキニーディスカウント(痩せ割引)バー」。体のサイズによって割引率が変わるこの仕組みは、「太っている人を侮辱している」と多くの批判を浴びている。

話題となったのは、チェンマイ市内にあるカフェ「チェンマイ・ブレックファスト・ワールド」。店内にはカラフルな5本のバーが設置されており、それぞれ隙間の幅が異なる。客はそのバーの隙間を通れるかどうかで、最大20%の割引が適用されるそうだ。最も狭いバーを通れた場合は20%オフ、少し広い隙間なら15%、さらに広いと10%、通れなければ通常料金という、なんとも奇抜なルール。

SNSに拡散、「これは笑えない」と批判の声

SNSでは、客が挑戦する様子を収めた動画が拡散し、太った男性が苦労して15%のバーを通り抜け、周囲の友人たちが歓声を上げる場面も見られた。一方で、別の挑戦者は狭い隙間を通れず、観客からからかわれるシーンもあり、見る人によっては不快感を覚える内容になっている。

ある視聴者は「ガリガリ体型を称賛し、ぽっちゃり体型を笑いものにしている。これは明らかに差別だ」と憤慨。他にも「摂食障害を助長しかねない」「食べる場所で人を評価するなんてナンセンス」といった声が相次いだ。

とはいえ、この制度を「面白い発想だ」と評価する声もゼロではない。「もっと多くの場所で導入してほしい」「アメリカだったら訴訟になるだろうな、悲しいけど」とジョーク交じりに反応する人も。

さらには、「この考えを航空会社にも適用すべき」という過激な意見も見られた。近年、飛行機の座席サイズをめぐる論争が続いており、大柄な乗客への対応を巡ってたびたび議論が巻き起こっている。

2023年、あるユナイテッド航空の乗客は、航空会社は自分のようなプラスサイズの乗客のために飛行機の通路を広くすべきだと主張。現在のレイアウトを 「差別」だと言って、避難の的になっていた。

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【動画】賛否両論!? タイ・チェンマイのとあるレストランが導入した、斬新すぎる割引制度。