“巨大唇”をもつ魚が捕獲され話題騒然「まるで美容整形後のセレブ」

  • 文:宮田華子
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@klanarongsepklang - tiktokのキャプチャ画像

タイで異様にふっくらとした唇を持つティラピアが釣り上げられ、漁師たちを驚かせた。この魚の唇はまるでフィラー注入(美容施術)をしたかのような厚みがあり、その見た目からSNSで話題を集めている。

この珍しい魚を釣り上げたのは、バンコク西部に位置するナコンパトム県の漁師たちだ。彼らは1月9日にこのティラピアを釣り上げ、その外見に困惑したという。「まるで美容整形後のセレブのようだ」と冗談を交えて語る人もいたほどだった。

「カーダシアン姉妹のよう」とつぶやいたSNSユーザーも。

この驚きの一部始終はTikTokに投稿され、多くの反響を呼んだ。

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まるで「キューピッドボウ」のよう。その原因とは?

投稿者(Tiktok:@klanarongsepklang)は、この魚は美しく、「マツダ口(MAZDA Mouth)を持っている」と指摘。「マツダ口」とは、タイで人気の美容施術の1つでわり、唇を日本のMAZDA(マツダ)車のロゴに似た「キューピッドボウ」にする施術だという。

「Mazda」のロゴ。確かにキューピットボウに似ている。

漁師たちは、このティラピアの異様な特徴が環境要因によるものではないかと推測している。実際、魚が捕獲された水域には、亜硝酸塩やアンモニアなどの有害物質が高濃度で含まれている可能性があり、これが魚の血流を妨げ、結果として唇が腫れる原因となった可能性がある。

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ぷっくり具合が生々しくもある。@klanarongsepklang – Tiktokのキャプチャ画像

また、感染症やストレスも考えられ、唇の異常な膨張は健康状態の悪化を示しているのかもしれない。

ティラピア(特にナイルティラピア)は、タイをはじめ世界各地で食用として広く養殖されている。

ティラピア養殖の様子(ルワンダの養殖場)。

ティラピアは特に東南アジアで食用として人気があり、昆虫や藻類を食べながら成長する。アフリカ原産のこの魚は、背びれに鋭い棘を持ち、捕食者から身を守る能力がある。

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環境汚染への懸念

「フィラー唇」ティラピアは、動画を撮影された後再び水の中に戻された。報道によると、漁師たちは「環境汚染が魚にどのような影響を及ぼしているのかについて改めて考えさせられた」と語った。

SNS上では、この魚のユニークな外見が注目される一方で、環境問題への懸念の声も上がっている。水質の悪化が魚類に与える影響を無視できない現状が浮き彫りになったといえるだろう。

【次ページ:動画あり】「フィラー唇」魚を映像で確認

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@klanarongsepklang เป็นปลาก็สวยได้🤣🤣🤣 #ปากมาสด้า ♬ suara asli - R1F4L_handika T

たしかに「ぷっくり唇」はフィラー注入を彷彿とさせる。