全身タトゥーで“悪魔のお父さん”に変身した男性の衝撃ビフォーアフター

  • 文:吉井いつき
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南米コロンビアに、全身タトゥーと身体改造で作り上げたその特異な外見から「デーモンダッド(悪魔のお父さん)」と呼ばれる男性がいる。自分自身に満足できずに身体を改造し続ける彼を、英デイリーメールが取り上げた。

悪魔のお父さん

「デーモンダッド」ことラリー・ボテロ・ゴンザレスさん(26歳)は、コロンビアの首都ボゴタに住むタトゥーアーティストだ。「初めてタトゥーを入れたのは12歳の時だった」と語るラリーさんの全身のおよそ90%がタトゥーに覆われており、額に角のような皮下インプラントを入れるなど多数の身体改造を施している。かかった金額は日本円にしておよそ330万円以上だという。

そんなラリーさんが心から愛しているのが、妻のアンジーさん(26歳)と娘のアリスさん(5歳)だ。日本的な感覚だと子供が父親のせいで嫌な思いをしていないかと心配になるが、「娘はいじめられていません」とラリーさんは断言する。「他の子供たちは、アーティストで他の人とは違う父親を持つ娘に憧れているかもしれません」と自信満々だ。

「人とは違う自分になりたい」


ラリーさんがタトゥーを入れ始めたきっかけは、自分に満足できず、人とは違う自分になりたいと考えたからだという。やがてタトゥーだけでなく身体改造にも手を出すようになり、舌を蛇のようなスプリットタンにし、眼球を黒く染め、耳たぶにも大きな穴を開け、鼻も一部除去するなど、様々な手術を受けた。なお、最も痛かったのは鼻の手術だったという。


その姿を見て悪魔やサタンのようだという人も多く、SNSなどでは「気持ち悪い」「愚かな行為」「精神的な病気では」などともっとひどい言葉を投げかけられることも少なくない。しかしラリーさんは、「自分のこういう姿を見るのが好き」とネガティブな意見を気にしておらず、「悪魔の顔を持ちながら、心の中にはたくさんの光を持ち、良いことをする人間でいたい」と語る。

身体改造したい人々に「軽く考えるな」


過激な身体改造を繰り返すラリーさんの元には、多くの人々がやってくる。だが彼は、身体改造に憧れる人たちに「後戻りはできないから軽く考えないでほしい」と警鐘を鳴らしている。


「我々は非常に偏見のある世界に生きている。もし自分の身体を改造したいという人がいたら、どうやって収入を得て生きていくつもりなのかを明確にすべきだ。なぜなら、身体改造した人は普通の仕事に就くことができないからだ」(ラリーさん)


「誰かの真似はしてはいけない」とラリーさんは言う。「自分が何をしているのか常に確認しながら、改造のたびに適切なプロに相談すべきだ」というアドバイスには実感がこもっており、説得力がある。ラリーさん自身に後悔はないというが、やはり身体改造は生半可な覚悟で行うものではないのだろう。

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ラリー・ボテロ・ゴンザレスさん

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子供とツーショット