
米ノースカロライナ州の民家の庭に、クマが侵入。家主の男性はクマの着ぐるみ姿で家から飛び出し、威嚇して追い払うことに成功した。クリエイティブな戦術だと話題になっているが、別の地域ではお薦めできないアプローチだと注意を促す声もある。
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庭でくつろぐクマ… 家主が大胆対応!
クマを着ぐるみで追い払ったのは、ノースカロライナ州アッシュビルに住むロドニー・クラークさんだ。ニューヨーク・ポスト紙によれば、クラークさんの自宅の庭では、近くの森から出てきたアメリカクロクマの姿が何度も目撃されていた。
家族もうんざりしており、クラーク氏は自らの手で問題解決に乗り出すことにした。クマを威嚇するために使用したのは、スポーツ・チームのマスコットばりの茶色いクマの着ぐるみだ。芝生の上でくつろいでいる姿を確認すると、着ぐるみにすっぽりと身を包んだクラークさんは、果敢に家の外に飛び出した。
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クマも目が点? 着ぐるみに困惑…
撮影していたビデオには、着ぐるみ姿のクラークさんがクマを追い払う様子が映っている。そろそろと近づいて来るクラークさんに気が付くと、クマは飛び上がったように木の柵に向かって走り出した。するとクラークさんはクマに向かって手足を動かし威嚇を開始。クマは「何?」と言わんばかりに数秒間クラークさんを見つめていたが、その後、柵を越えて去って行った。
2回目の遭遇も撮影されていたが、このときクマは柵の近くで立ち止まり、しばらく困ったような表情でクラークさんを見つめていた。最後はあきらめたように方向転換し、柵の下をくぐり抜けて見えなくなった。
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実は危険だった… クマの種類に注意!
クラークさんのユニークな対応は、テレビのニュースやソーシャルメディアなどで話題になったが、別の州では笑い話ではすまされないという声が上がっている。
ワイオミング州のカウボーイ・ステート・デイリー紙によれば、アメリカ東部に生息するクロクマの多くは、比較的おとなしいという。一方で、西部には挑戦的な態度や行動を取るグリズリーと呼ばれるハイイログマが住んでいる。彼らは、もともと引っ込み思案で尻込みする傾向があるクロクマよりも、人を襲う可能性が高いとされる。
ワイオミング州のベテラン・ハンターは、襲われるリスクもさることながら、発情期には、クマ側に交尾の相手として間違われてしまうこともあると指摘。グリズリーより速く走って逃げる自信がない限り、着ぐるみで近づくことは避けた方がいいと話している。
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Man in bear suit scares off visiting black bear pic.twitter.com/MMkficCI4W
— New York Post (@nypost) March 26, 2025
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