
これは“卵界のシンデレラ”かもしれない――。イギリスのある農場で発見された、あまりにも完璧な球体の卵が、チャリティーオークションでなんと約8万円という高額で落札された。この「奇跡の丸たまご」はSNSでも話題になり、「こんなの初めて見た!」「本当に卵なの!?」と驚きの声が相次いでいる。
卵が発見されたのは、昨年のクリスマス前のこと。イギリス・フェントン農場で卵の管理を担当しているアリソン・グリーンさんがたまたま見つけたのだという。週に約3万個もの卵を扱ってきた彼女も、「こんな球体、今までに見たことがない!」とびっくり。見た目はまるでガチャガチャのカプセルのように完璧な球体で、比べてみると普通の卵との差は歴然。あまりの均整の取れたフォルムに、「10億分の1の確率でしか存在しないんじゃない?」とSNSでもざわついた。せっかくなら…とチャリティー目的でオークションにかけられることにした彼女は「せめて約1,900円になれば…」と願っていたという。
「入札中は、自分の子どもがスポーツの試合に出ているのを見ている気分でした。本当にドキドキして、皆さんに感謝でいっぱいです」と、オークション終了後に語っていた。
収益はすべて、性的暴力や虐待の被害者を支援する「デヴォン・レイプ・クライシス」という団体に寄付されたという。また、卵が腐らないようにするため、チームはオークションの日までに塩漬けにして保存しており、彼女は「この卵を購入する人はおそらくその珍しさだけで購入するのだろうから、食べることはないだろう」と話している。
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時々ニュースになることも?実は意外とある“まんまる卵”
丸い卵は非常に珍しいものの、近年いくつかの例が報告されている。2023年には、オーストラリアの女性が食料品の中で完全な球状の卵を発見。また、前年にはイギリスで、ある家庭の鶏が丸い卵を産んだ。その鶏は「ツインスキー」と呼ばれ、なんと20年間も黄金の卵を産み続け、家族の一員として大切にされていたという。
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