整形手術中に目の裏から“コンタクトレンズ5枚”が出てきた女性の様子にネット驚愕…「何も症状なかった」

  • 文:山川真智子
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shutterstock_2402810243.jpgPhoto:Pawel Michalowski/Shutterstock※写真はイメージです

整形手術を受けた女性の目から、手術中に5枚のコンタクトレンズが発見されたという事例が医学雑誌に発表された。女性は長年コンタクトレンズを使用。過去に紛失した記憶はあったが、目の不快な症状などは特に経験していなかったという。

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顔のバランスを良くしたい! 脂肪注入を選択

形成外科専門の医学雑誌、プラスチック・アンド・リコンストラクティブ・サージャリー誌に掲載された症例報告によると、この女性は左右非対称な顔つきを治したいとして、中国の形成外科クリニックに来院した。年齢は33歳で、健康だったという。

女性を診察した医師は、左顔面の萎縮と左眼の眼球突出を認め、よりバランスの取れた顔にするために、脂肪注入を提案したという。女性は同意し、腕の静脈に鎮静剤を投与した上に、局所麻酔をして手術が行われた。

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なくした記憶はあるけど… これまで無症状だった

ところが脂肪注入をしているときに、左上眼窩(眼球の入っているくぼみ)内に隠れていたと思われる透明のコンタクトレンズが移動してきたという。左上眼瞼を切開したところ、合計5枚のソフトコンタクトレンズが発見された。この症例を報告した医師たちによれば、脂肪注入によりレンズが入り込んでいたスペースの床が、圧迫されたことで上昇。その結果、レンズが押し出されたということだ。

女性は長年コンタクトレンズを装着しており、何年も前に何度か左のコンタクトレンズを紛失した記憶があると述べている。しかし驚いたことに、これまで全く目に不快な症状はなかったそうだ。これは、顔面委縮の影響でコンタクトレンズの隠れていた場所が広がり、周辺組織とレンズの接触が減ったせいではないかと医師たちは見ている。また、ソフトコンタクトレンズは柔らかく親水性があるため、気づきにくいということだ。

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過去に類似の事件も、つけっぱなしは禁物!

コンタクトレンズが目の中から発見されたのは今回が初めてではなく、カリフォルニアで23枚のコンタクトレンズが取り出されたという事例が過去にある。この場合は、患者がコンタクトレンズを外し忘れていたということだ。

ピープル誌のインタビューに答えた医師によれば、コンタクトレンズを20~30年以上つけていると、目の最も敏感な部分である角膜が鈍感になり、装着時の違和感を覚えにくくなるという。

コンタクトを付けたまま寝ることは、レンズが入り込む危険性のほか、眼潰瘍、感染症のリスクも高まると医師は説明している。短時間の仮眠でも、炎症や感染のリスクがあるため、コンタクトは外したほうがよいそうだ。

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目から出てきた5枚のコンタクトレンズ