あまりにも過酷… 大自然や動物たちと戦う、常軌を逸した世界のユニークマラソン大会

  • 文:佐藤まきこ
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Photo:Maridav/Shutterstock※写真はイメージです

ただ走るだけはなく、「動物VS人間」の戦いにしたり、猛暑のサハラ砂漠で繰り広げられたり……。世界には、ユニークなマラソン大会が少なくない。そんな究極のマラソン大会を4つ紹介していこう。

「ウマvs人間」のマラソン大会

イギリスのパブで「ウマと人間どちらが速いか」と議論している客の会話を耳にしたホテルのオーナーが始めたのが、「ウマVS人間」のマラソン大会。1980年にウェールズで行われてから、40年以上続く歴史のあるレースだ。コースは、山岳地帯も含めた険しい22マイル(約35km)の道のり。ここをランナーと、ウマに乗った選手が走り抜ける。結果は、当然ながらウマが勝つかと思いきや、人間が優勝する年もあるというから驚きだ。

野生動物が生息する、サバンナが舞台の大会

世界でも最もワイルドなマラソン大会として知られるのが、「ビッグ・ファイブ」。南アフリカの野生動物保護区で繰り広げられるものだ。ビッグ・ファイブとは、ゾウ、サイ、バッファロー、ライオン、ヒョウのこと。それらの動物たちが暮らす壮大な自然のなか、ドキドキ&ハラハラしながら駆け抜けていくのだ。コースは、42.2kmのフルマラソンと、半分のハーフマラソンの2つがあり、参加を希望するランナーが世界中から集まってくる。

氷と雪に覆われた、世界で最も寒い場所での大会

マラソン大会は比較的寒い季節に開催されることが多いが、グリーンランドという究極の寒い場所で繰り広げられるのが「ポーラー・サークル・マラソン」だ。一面が雪に覆われた氷床の上を駆け抜けていく。こちらも、レースはフルマラソンとハーフマラソンの2種目が用意されている。氷と雪に覆われた絶景を望むレースだが、走っても走っても景色が変わらないうえ、極寒の中でのレースのため、選手にとってはかなり過酷なのかもしれない。

地球上で最も過酷なマラソン? サハラ砂漠を走る

最後に紹介する「地球上で最も過酷」と呼ばれるマラソン大会は、1986年に始まった「マラソン・デ・サブレス」だと言えるのではないだろうか。舞台はサハラ砂漠。世界最大で、気温が50℃近くにもなるこのマラソン大会は、灼熱の世界を自らの力で踏破しなければならない。コースは、70km、100km、120kmが用意され、選手は水とテント以外の、食料や装備などを自分で用意して背負い、ランまたはウォークで進む。3泊から4泊ほどの野宿を経て、壮大で長距離にわたるレースを終えることになる。ちなみに、およそ10日をかけて同じくサハラ砂漠で250kmのコースを走る「MDSレジェンダリー」という大会もある。

これらの究極のマラソン大会には、世界中からランナーが集まっている。レースを走りぬく爽快感に加え、非日常の景色や体験があれば、それは唯一無二のマラソン大会になるだろう。

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ウマVS人間レース

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ビッグファイブ

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ポーラー・サークル・マラソン

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マラソン・デ・サブレス

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出典

www.dailymail.co.uk/news/article-14125643/answer-correspondents-world-weirdest-extreme-marathon-events.html
www.bbc.com/news/uk-wales-65867327
https://big-five-marathon.com/