
オランダのビーチ沿いにあるホテルの宿泊客が、部屋で予想外の訪問者と遭遇した。なんと、ベッドのそばでスヤスヤと眠るアザラシがいたのだ。SNSでは「最高のルームメイト」「これは新しいレベルの"海の眺め"」と話題になっている。
ゼーランド動物福祉財団が2月4日にフェイスブックで報告したところによると、事件が起きたのはオランダ南西部・ヴリシンゲンにあるビーチサイドホテル「ピア7」。宿泊客が部屋に戻ると、床に横たわる愛らしい侵入者――アザラシを発見。なんともくつろいだ様子で、窓のそばでいびきをかいていたという。
この宿泊客は、愛犬を連れてビーチへ散歩に出かけていたが、誤って部屋のドアを開けっぱなしにしてしまい、その隙に、アザラシがふらっと入り込み、勝手に「お昼寝スポット」にしてしまったのだという。
宿泊客は驚いたものの、慌ててアザラシを追い出すことはせず、ホテルに状況を報告。ホテル側はすぐに地元の動物保護団体に連絡し、救助チームが対応することとなった。
アザラシ、リラックスしすぎで「不機嫌」に
動物保護団体は、アザラシを慎重に部屋から追い出し、安全な場所へと移動。幸い、アザラシは健康で、怪我もなかったという。しかし、救助隊によると、このアザラシは「休息」を邪魔されたことに対し、かなり不機嫌だったようだ。
オランダの動物救助団体RTZによれば、ハイイロアザラシは「道の真ん中やホテルの部屋など、好きな場所で昼寝をすることがある」とのこと。普段から"マイペース"な性格なのかもしれない。
ゼーランド動物福祉財団は、「私たちは普段から奇妙な報告を受けることが多く、もう驚くことはないと思っていました。でも、今回はさすがに信じられませんでした」とSNSに投稿。さらに、「アザラシは完全にリラックスしていた」とも述べており、どうやら彼にとっては「快適な隠れ家」だったようだ。
忘れられない"バケーション"
動物保護団体は、アザラシを「安全で静かな場所」に移動させたと発表。
「この宿泊客にとって、今回の旅行は忘れられない冒険となったことでしょう。こんな体験、フリッシンゲンでしかできませんよね?」と、ホテルもユーモアたっぷりにコメントしている。まさかの訪問者に驚かされた宿泊客だが、これもまた、旅の醍醐味なのかもしれない。
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