「頭をガブリ!」巨大魚が人魚を襲う“衝撃的瞬間”が話題に…水族館でのイベント中 

  • 文:吉井いつき
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bluestork-Shutterstock

中国の水族館で、巨大魚が「人魚」を襲う事件が起きた。その瞬間を捉えた動画はたちまちSNS上で広まり、英デイリーメール紙などでも取り上げられる事態となった。

巨大魚が頭をガブリ!


事件が起きたのは今年1月28日、中国雲南省のシーサンパンナ原始森林公園の水族館だ。この日、水槽では人魚姿のパフォーマー・マーシャが水中ショーを行っていた。ゆったりした音楽に合わせて魚たちと共に優雅に泳ぐマーシャの姿に来館者は歓声を送っていたが、突如としてそれは悲鳴に変わった。巨大な魚がマーシャの頭に噛み付いたのだ。


頭を飲み込んできた巨大魚を振り払うと、マーシャは急いで浮上して水槽から脱出した。しかし、身につけていたゴーグルとノーズクリップはかじり取られていて、まぶたや首には出血するほどのケガを負っていた。彼女はその後すぐに病院に運ばれたという。


マーシャを襲ったのはカラチョウザメというチョウザメの一種だ。大型の魚類で、体長は2〜5メートル、体重は200〜500キログラムほどにもなるという。絶滅危惧種でもあり、中国政府も保護活動を行っている希少な生物だ。


カラチョウザメに食いつかれた瞬間について、「何が起こったのかわかりませんでした」と、人魚のマーシャことロシア人のマリア・ゼレニナさん(22歳)は米ピープル誌のインタビューに語っている。水槽から上がった直後は「ショックで何も感じられなかった」といい、現在はまぶたのケガのために仕事を休んでいる。

水族館側が隠蔽工作!?


一部報道によると、ゼレニナさんは施設側から日本円にして1万5千円程度の慰謝料を受け取ったが、事件について話さないよう求められたという。しかし、SNSでは事件の一部始終を捉えた動画が拡散し、さらに隠蔽工作が発覚すると、「こんな端金で!?」「女の人かわいそう」「訴訟」「別の国に行きなよ」と同情の声が高まった。


ただ、前述のインタビューでゼレニナさんは、「脅されたと書かれているが、そうではない」と施設側の行動を否定している。しかし同時に、「当然、施設側は国中に知られるようなことになってほしくなかったのですが、それは避けられませんでした」とも話している。


巨大魚の攻撃は予想外で恐ろしい出来事であったが、今では笑い話として捉えているとゼレニナさんは語る。ゆっくりケガを治し、いずれ復帰する予定とのことだ。


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