
主演映画『サブスタンス』でアカデミー賞の主演女優賞にノミネートされたデミ・ムーアを祝うため、『チャーリーズ・エンジェル フルスロットル』のキャストたちが再会。米ヴァニティフェア誌が企画した動画インタビューで、デミ・ムーア、キャメロン・ディアスにドリュー・バリモア、ルーシー・リュウの4人がZoomでオンライントークを公開した。
映画が公開されたのは約22年前の2003年。4人が集まるのは、2019年のハリウッド・ウォーク・オブ・フェイムのセレモニー以来となる。デミのキャリア初となるオスカーノミネートに、ドリューは「私たちは『チャーリーズ・エンジェル』以外にも様々なことをして来ました。だからエンジェルとしてでもそうでなくても、私たちが互いを愛し合い、尊敬し合い、お互いを知りともに働いてきた仲であり女性同士の友情を祝うために。デミのことと彼女の演技について話すために集まるという誘いにイエスと返事をするのは当然のことでした」とコメント。ルーシーも、「私たちはあなたをとても誇りに思っているわ」とデミに賞賛を送った。
「カメラに映るあなたの強さの中には、脆さがある。あなたがメイクを拭うシーンは、美しさとは何か、老いとは何か。商業的なものとは何か、すっぴんとは何かという、社会による達成不可能なプレッシャーが精神的打撃を与えることを明らかにするモノだった。その生々しさを、実によく捉えた演技だった」、とドリュー。
自身もNetflixの映画『バック・イン・アクション』で10年ぶりにスクリーン復帰したキャメロンは、デミの勇気をリスペクト。「あなたがこの演技をするのを観るには、誰かの許可を求める必要はないわ」。「私たち女性は、モノとして扱われることに慣れている。私たちが映画俳優であってもそうでなくても、それはすべての女性に言えること。それは明らかに、私たちの状況では極端なものとなっている。なぜなら私たち女優はスクリーンの中で文字通り物だと見做されるから。私たちは人形のように扱われる。それはもう私たちの中に根づいている生まれつきのもので、私たちはそれにひれ伏して奉仕し、その要求に応えようとしてきた」と、そのような状況を皮肉った映画『サブスタンス』がハリウッドに与える影響について語った。
デミは『サブスタンス』で、60代にしてフルヌードを披露。50代に入り年齢を理由に仕事を首になり若返りと美を求めて怪しげな薬に手を出すハリウッド女優エリザベスを、体当たりで演じている。
デミは『サブスタンス』で自分が演じたキャラクターのような気持ちを、自身が40代で『チャーリーズ・エンジェル』に出演したときに味わっていたことを告白。キャメロンとのビキニシーンが話題になった『チャーリーズ・エンジェル』だが、「20代でも30代でもなく、40代で、だけど世間が思うような40代像ではなかった自分は、迷子になったような気持ちだった」と、若くはない自分が年齢によってキャリアに行き詰まりを感じていたことを吐露している。
アカデミー賞は現地時間3月2日にアメリカで開催、『サブスタンス』の日本上映は5月16日(金)スタートを予定している。
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変わらない?4人が大集合。