
公共のプールや温泉に入れないなど、日本では何かと嫌厭されがちなタトゥー。海外ではもっと柔軟に受け入れられていると言われてはいるものの、実際にはそう単純なものではなさそうだ。イギリス人の若い女性が顔にタトゥーを入れたところ、思わぬ反応に直面したという。英デイリースター紙が取り上げた。
子どもの頃からタトゥーに憧れ…
英ブリストル在住のアリティア・ソバーンさん(20歳)は、8歳の頃からタトゥーに強い興味を持っていたという。14歳の時に初めてタトゥーを入れてから、18歳でタトゥーアーティストの見習いになり、現在もフルタイムで働き続けている。
そんなアリティアさんが初めて顔にタトゥーを入れたのは、2023年5月のことだ。婚約者であるタトゥーアーティストのジョナサン・サンダースさん(37歳)の勧めもあって、アリティアさんは大胆にも顔の半分にタトゥーを入れた。緑一色で描かれたタトゥーのデザインはシンプルで、女性らしい花のモチーフがあしらわれている。首や胸、腕のタトゥーとつながるようにアリティアさん自身がデザインしたものだ。
見知らぬ人に「いつか後悔するぞ」
アリティアさん本人はこのタトゥーを大変気に入っているのだが、意外だったのは周囲の反応だった。年配の女性に「顔に何をしたの?」と問われたあげくに「バカ女」と罵られたり、通りすがりの見知らぬ人に「いつか後悔するだろう」と吐き捨てられたりするようなことが度々起こるようになったのだ。
「私はいつも、タトゥーを思い出や単に楽しむものとしてポジティブに考えてきました」と語るアリティアさんは、タトゥーを入れているというだけで犯罪者のような扱いをされることを理解できないという。タトゥーの画像をアップしているSNSでも、「お前は自分の顔を台無しにした」「誰もお前と一緒にいたいと思わないだろう」といった批判のコメントが頻繁に来るそうだ。
「顔にタトゥーを入れただけでこんなことになるなんて、まさか思っても見ませんでした」とアリティアさんは困惑を隠さないが、「私は何の後悔していません」とタトゥーへの愛は変わらないようだ。アリティアさんは現在、全身をタトゥーで覆う計画を立てているという。
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