
アメリカ・ミネソタ州の冬の風物詩「ミネソタ・アイス・フェスティバル」で、驚異のスケールを誇る“氷の迷路”が誕生。約1,686平方メートルの広大な迷路は、「世界最大の氷の迷路」としてギネス世界記録に認定された。1月上旬にミネソタ州で開催された「ミネソタ・アイス・フェスティバル」。その目玉となったのが、約1,686平方メートルの大きさ、高さ約2.4メートルの氷の壁がそびえる巨大迷路だ。
ギネス記録の条件として、この迷路は24時間以上安定して存在、そして、道や障害物のネットワークがすべて氷で構築されている必要があり、路は人が中心や出口を探しながら楽しむ「パズル」として設計されなければならない。この基準をクリアした同迷路は、ギネスの審査員によって正式に記録として認められた。
迷路の中を撮影した動画には、ただの迷路だけではなく中に氷の彫刻やアイスホッケー、滑り台などがあり、撮影クルーが楽しそうに遊ぶ様子が捉えられている。
二度目となった挑戦「昨年から計画を練っていた」
この迷路が完成するまでの道のりは簡単ではなかったそうだ。実は昨年、暖冬の影響でフェスティバル自体が中止となり、プロジェクトは一時ストップ。今回が二度目の挑戦だった。それでもなお記録を塗り替えるために、チームは約18ヶ月にわたり計画を練り続け、ついに夢のような迷路を形にしたそう。
「フェスティバル全体の地図と迷路がどのようなものになるのか、昨年からこの紙とにらめっこしながら計画を練っていたんです」
「ミネソタ・アイスとそのスタッフの創意工夫、そして冬を楽しむ市民の情熱がこの偉業を可能にした」と、ミネソタ・アイス・フェスティバルのCEOロビー・ハレルは続けた。
「これだけのスケールの迷路を作り上げたことは、まさに冬を愛するミネソタ人の誇りです」
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15年ぶりの記録を更新
これまでの記録は2010年、ニューヨーク州バッファローで作られた約1,194平方メートルの迷路。15年間破られることのなかった記録を、今回のミネソタの迷路がついに塗り替えた。ギネス公式審査員のブリタニー・ダンさんも「すべてが氷で作られているなんて本当に驚きです」とコメント。
迷路は単なる通路ではなく、出口を探しながら進む楽しさを備えた本格的な「迷路」としても高く評価されている。このイベントは2月16日まで開催され、チケットは大人25ドル、子供13ドル、4歳以下は無料で楽しめるそうだ。
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