
現地時間1月5日に行われた、第82回ゴールデングローブ賞授賞式。ドレスアップしたハリウッドスターが集まるレッドカーペットにノーメイク、ノースタイリストで挑んだのはパメラ・アンダーソン。これはハリウッド史上前代未聞と言っていい出来事だ。
プレイボーイモデル出身でドラマ『ベイウォッチ』でセックスシンボルとなったパメラは、現在57歳。今回の授賞式ではジア・コッポラ監督の映画『ラスト・ショーガール(原題)』で、映画ドラマ部門の最優秀演技賞にノミネート。オスカー・デ・ラ・レンタのブラックドレスにロンググローブを合わせた彼女は、ノーメイクにも関わらずひときわ輝いて見える。多くのセレブたちが一流のヘアメイクやスタイリストたちを雇ってここぞとばかりに気合を入れる晴れの舞台で、パメラはダイヤのネックレスを装着するとき以外はすべて自分ひとりで準備したという。
「振り向くだけで準備ができました。スタイリストもグラムチームもいません、私ひとりだけ」、とパメラ。そんな彼女のドレスアップ姿はシックでゴージャス。自信に満ち溢れて見える。
跳ね上げたキャットアイラインやばっちり塗ったマスカラ、巻いたロングヘアがトレードマークだったパメラがメイクするのをやめたのは、専属メイクアップアーティストだったアレクシス・フォーゲルが乳がんで亡くなってから。「彼女は最高だった。それ以来、アレクシスがいなければ、化粧をしない方が良いと感じたの」。2023年9月にパリ・ファッションウィークではノーメイクでフロントロウに現れて話題になった。そんな自らの行動を、パメラは「自由で、楽しく、そして少し反抗的」と評している。そのときのセルフィーに、「自己受容、不完全さ、愛には美しさがあります」とコメントを添えてインスタグラムに投稿。
パメラは3、4年前まではフィラー注入やボトックスを受けていたことを打ち明けているけれど、ボトックスをすると眉毛が下がって別人のような顔になるために、「私はなぜこんなことをしているんだろう」と思うようになったという。「だからそういうものはやめて、再び自分らしく見えるようになったの」。髪の毛も市販のカラーリング剤を使って、DIYで染めているとか。
そしてパメラのすっぴん生活は、今回の映画の役作りのためでもあったと米『People』誌の最新インタビューでは明かしている。彼女が演じた引退間近のラスベガスのダンサー・シェリーが「グロッサリーショッピングに行くとしたらどうなるか。私はその演技が生で本物であることを望んでいました」。
その甲斐あって、アラ還の今、演技力を高く評価されアカデミー賞ノミネートも確実だとの噂も。
「私には自分を信じてくれたりヴィジョンを抱いてくれたりするエージェントがいなかった。でも脚本を読んだとき、この役は私が絶対にやらなければならないと思ったから、エージェンシーを変えました。この役を手に入れるには、歯を食いしばってでもこれまで自分がどう見られていたかよりももっとやれるんだということを見せなければならなかった」
自分にこのような機会が訪れるとは思ってもいなかったというパメラはこう続けている。「夢を見ることや再び何かをスタートさせることに遅すぎることなんてない。いつでも可能性にオープンでいてください」。
---fadeinPager---
Pamela wearing Dior at The Golden Globe Awards Golden Eve #GoldenGlobes pic.twitter.com/xapKyzZz33
— best of pamela anderson 🌻 (@bestofpam) January 5, 2025
すっぴんで授賞式に現れたパメラ。
---fadeinPager---
2023年9月にパリ・ファッションウィークではノーメイクでフロントロウに現れた。
---fadeinPager---
メイクしていた頃のパメラ。どちらも綺麗!