米アリゾナ州在住の男性の鼻に詰まっていたレゴのパーツが、26年ぶりに飛び出てくるという珍事件がネットで話題になっている。
アンディ・ノートン(32、ネットではベン・ハボックの名で活動)が、自らの身に起きた奇跡的な出来事を語り、Instagramに投稿した。
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パニックになった6歳の記憶「なんでそんなことをしたのか…」
アンディが6歳のころ、レゴで遊んでいる時に「最高のアイデア」が頭に浮かんだという。「謎だけど、鼻に入れてみようと思ったんだ。なんでそんなことをしたのか分からない。90年代の子どもって、そういうバカげたことをしたものだよね」と、アンディは笑いながら語る。
幼いアンディは、直径1センチメートルほどの平たいラウンドパーツを鼻に突っ込んだ。
「その後、もちろんパニックになった。ブロックが小さすぎて、つまみ出せなかったんだ」
焦ったアンディは、苦肉の策を思いつく。人型のレゴを組み立てて鼻に入れ、中でパーツをドッキングさせて取り出そうとした。アンディいわく「レゴ人間による救出ミッション」だ。
「そうしたら鼻の中でレゴ人間の頭が取れて、それも鼻に詰まってしまった」
取り乱したアンディの声を聞いて、母親が助けに来たという。母親はピンセットを使って、レゴ人間の頭“だけ”を取り出した。
「なんでこんなことしたの!」と母親に怒られ、幼いアンディは泣きじゃくったそう。さらに怒られるのが怖かったのか、まだブロックが入っていると言えぬまま、アンディ自身もこの時の出来事をすっかり忘れてしまっていたという。
それから時が過ぎ、ある日アンディはシャワーを浴びながら何気なく鼻をかんだ。
「驚いたことに、レゴが出てきたんだ。26年間、鼻に入ったままだったことになる」
アンディは長年、鼻づまりや睡眠時無呼吸症候群などに悩まされていた。
「このレゴパーツが犯人だった可能性が高い。びっくりして震えてるよ」と、実際に鼻から出てきたレゴをカメラに見せた。レゴを病院に持っていき、診察を受ける予定だという。
アンディは「栓が抜けたような感じで、ほっとしています」と米ニューズウィーク誌に明かした。レゴは「愚かな記念品」として保管するそうだ。
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異物が鼻に詰まったら……
FOXニュースによると、アンディの症状はレゴが主な原因ではない可能性もあると呼吸器科の専門医は指摘する。
異物が鼻に詰まった場合、特に磁石や電池、水に濡れると膨張するものは、すぐに取り除くのが重要だ。反対側の穴を塞いで鼻をかむか、幼い子どもなら保護者が反対側の鼻の穴から息を吹き込む手法がある。
窒息の危険があるため、異物を吸い込んだり押し流したりしてはいけないと医療機関は警告している。
アンディの投稿。公式Instagramより
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幼少期のアンディ。