ディオールの特別展「L'Or de Dior」が北京で開催中。ゴールドへオマージュを捧げた展示品を観賞して

  • 文:門倉奈津子
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ディオールは、9月29日まで北京のガーディアン アートセンターで特別展「L'Or de Dior」を開催中だ。 

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展覧会名にも「OR(フランス語でゴールド)」が入っている通り、エントランスからまばゆいゴールドの世界へ訪れた人を誘う。©️Boris Shiu @AGENTPAY

本展は、メゾンのヘリテージと深く結びつく、創設以来のコードである「ゴールド」の普遍的な美しさへオマージュを捧げる回顧展。創設者クリスチャン・ディオールとその後継者であるクリエイティブ ディレクターたちにとってインスピレーションの根源であり、無限の魅惑の源であるゴールドの魅力に焦点を当てた展示となっている。

 

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今秋からジャドールの顔となったリアーナが出演するジャドールの物語も公開。ジャドールのボトルにもゴールドが印象的に使われているのは周知の通り。©️Boris Shiu @AGENTPAY

ゴールドから植物の輝き、革命的な「ニュールック」、ヴェルサイユ宮殿の壮麗な様子まで、ディオールが大切にしてきた多数のテーマが、70年以上にわたるクリエイションの歴史とともに披露されていく展示内容は圧巻。

同展で展開されるのは、アート作品が来場者を案内する時空の冒険。カテリーナ・ジェブによるスキャノグラフィーポートレート、レフィーク・アナドールによる多感覚デジタル壁画、ジャン=ミシェル・オトニエルによる彫刻、エリーズ・モリンによる没入方インスタレーションなど、世界各国の作品で構成される。

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エリーゼ・モリンのイマーシブなインスタレーションとディオールのクリエイションが溶け合う空間。©️Boris Shiu @AGENTPAY

フランスと中国の国交樹立60周年を記念するこの特別展は「Croisement 60(クロワズモン 60)」(croisementは、日本語で「交差点」「十字路」などを意味する)の祭典の一環として開催され、ディオールと中国のさまざまなつながりを結びつける、意義深いものとなっている。

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ゴールドの植物の背景には、レフィーク・アナドールの多感覚的デジタル壁画。©️Boris Shiu @AGENTPAY

 

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ディオールと中国の親密性を反映し、14名の中国人アーティストの競演も見逃せない。©️Boris Shiu @AGENTPAY

「L'Or de Dior」展

会期:〜2024年9月29日(日)
会場:The Guardian Art Center
No.1 Wang Fu Jing Street, Dong Cheng District, Beijing

クリスチャン ディオール TEL 0120-02-1947