JALのおもてなしの心がこもったミールは機内食・地上食ともに充実のラインアップ。6月からスタートした最新のメニューも紹介。
Pen最新号は『エアライン 最新案内』。2020年のパンデミックによって、エアラインを取り巻く環境が大きく変わった。リモートが普及し、CO2削減が人々に浸透した現在、円安を考慮しても航空券価格は世界的に高騰している。最新ビジネスクラスは、以前のファーストクラスのようなサービスや価格へと変化し、安いが不便だったLCCは、「ちょうどいい」ハイブリッドエアラインへと進化する。エアラインの最新を知れば、新しい時代の旅が見えてくる。
『エアライン最新案内』
Pen 2024年8月号 ¥990(税込)
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健康面だけでなく味で選ぶ、ファーストクラスの絶品ベジタリアンミール

●ベジタリアンビーガン
2023年、エアバスA350-1000の導入に先駆けスタートしたベジタリアンミール。写真メニューの他「乳製品を含むベジタリアンミール」もあり、米澤シェフはファーストクラスに加えビジネスクラスも監修。要事前予約。
クラスで異なり、さらに和・洋、肉や魚など食材も選べる多様な機内食は、機上の楽しみのひとつ。なかでもいま注目なのは、国際線ファーストクラスのベジタリアンヴィーガンメニュー。
彩りも香りも食感も実に変化に富む。 まず前菜のとうもろこしのパンナコッタは、まろやかな味わいと付け合わせの夏野菜の青み、グリーンカレーのドレッシングの香りが夏らしい。メインの豆腐ステーキは、10種のスパイスが効いたパンチのあるBBQソースが印象的だ。
初めて食べると、これが植物性食材だけでつくられていることに驚く。 監修は、日本のヴィーガン料理の第一人者、米澤文雄。「ヴィーガンでない人にもおいしい料理」をつくるため、世界中の調理法やスパイスを使う。雑穀や豆を多用するのは、咀嚼回数と満足感が比例する脳の特性を踏まえた工夫。熊本の郷土食である「焼き米」でボリュームを出したモロッカントマトスープはまさに彼らしい逸品だ。

監修シェフ●米澤 文雄
NYで当時3つ星だった「Jean-Georges」のスーシェフを経て、「Jean-Georges Tokyo」「The Burn」で料理長を歴任。2022年に「No Code」開業。サステイナブルな食の未来を主軸とした活動にも携わる。
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ビジネスクラスで味わえる空の定食
銀座の名店は、風流な日本料理と〆カレー

●日本発 和食
銀座「蓮 三四七」の店主、三科純が監修。夏の前菜は、和牛、アワビ、ホタテなど旬の食材を活かした盛り合わせ。台の物では、銀鱈揚げと豚フィレ塩麹ステーキ、「蓮の〆カレー」も味わえる。
「レフェルヴェソンス」監修の洗練フレンチ

西麻布「レフェルヴェソンス」の生江史伸監修のメインは「牛フィレ肉 赤ワインソースととうもろこしのピュレ」又は魚料理。前菜はウニとアワビが主役。デザートは枝豆ライムチーズケーキ。
事前予約すれば、老舗のうなぎ御膳を堪能できる

麻布飯倉に本店を構える老舗「五代目 野田岩」の蒲焼をメインにした「うなぎ御膳」。江戸前の調理で割いて蒸して焼いた国産養殖うなぎは秘伝のタレがしみてふっくらやわらか。要事前予約。
プレミアムエコノミークラス/エコノミークラスでも、栄養と味のバランスを実現
人気が高いハワイ線で、注目の洋食メニュー

●日本発ホノルル線
国内利用客の人気が高いハワイ線エコノミークラスのミールは、生江史伸が担当。主菜はイタリアンミートボールと夏野菜、とうもろこしご飯。フムスにはアナゴと枝豆など、季節感が満載。
有料で注文可能、意外と知られていないメニュー

●有料機内食グレードアップサービス 洋食
3000円又は30ドルでグレードアップできる有料機内食は和と洋の2種類。洋食のメインはとろけるようにやわらかなビーフシチュー。前菜は季節ごとに趣向を凝らした3種の盛り合わせ。
ひと味違う、コラボレーションメニュー

●無印良品×Well-being
無印良品の「素材を生かしたカレー バターチキン」をアレンジした濃厚でまろやかなオリジナルカレー。ビッグカルダモンとカスリメティの香りがトマトの酸味と甘みを引き立てている。
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On The Ground 地上のサービス
地上で出合えるJALの食体験も実に豊か。特に知られざる場所なのが、成田空港からクルマで10分ほどのところにある古民家風レストラン「ダイニングポート御料鶴(ごりょうかく)」だ。
空港ラウンジの内装を手掛けたデザイナーが農家家屋の改装を監修し、料理のメニューを開発したのはかつて機内食の部署にいたスタッフという体制で立ち上げた。併設する農園「JAL Agriport」で栽培する野菜や果物、県産ブランドの「せんば牛」「多古米」などを料理に使用し、地産地消のおいしさを満喫できるスポットだ。
開業時から一番人気の「御料鶴小鉢膳」は、農家のおもてなし料理のような素朴な和食。新鮮な野菜の豊かな味で食べると自然に力が湧いてくる。空港ラウンジで大評判を得るJAL特製オリジナルビーフカレーがここで食べられるのも、人気の理由だ。
その他、憧れのファーストクラスラウンジで食べられる名店とコラボしたラーメンや握りたての寿司、空港やオンラインで購入できるお酒やカップ麺などのオリジナル商品にも注目したい。
御料鶴

地元食材をふんだんに用いた人気メニュー。季節替わりの小鉢6品は“真鯛の漬け”や出汁巻き卵、和え物などの伝統料理が中心。食材は成田市に隣接する9市町を主とする千葉県産で、米は千葉産の多古米。ミニサラダ、ご飯、味噌汁、漬物付き。¥2,500




ダイニングポート御料鶴
●千葉県成田市川上245-219TEL:0476-36-5272
営業時間:11時~15時(火~金、日)/11時~15時、17時30分~20時(土)
定休日:月
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JALファーストクラスラウンジ



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オリジナル商品

「JAL Agriport」の畑で育てたさつまいも2種を使用し、福岡県の蔵元「喜多屋」で蒸留した本格芋焼酎。フルーティーな香りが特徴。

機内食用に開発された麺は約85℃と低い温度でも戻りやすいのが特徴。出汁には焼津加工鰹節を使用。具のかまぼこは飛行機柄。

機内や売店で人気のソフトドリンク。現在提供中の「ももとぶどう」は5代目。ロゼワインのような色みですっきりとした味わい。
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