中東の空の玄関口で、ルイ・ヴィトンの洗練されたラウンジを堪能する

  • 編集&文:渡邊卓郎
  • 写真:齋藤誠一 
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機材やサービスが進化しているように、空の玄関口も旅行者に優しく、多様な進化を遂げている。評判の世界4空港を取材した。初回は、中東カタールの首都ドーハにある、ハマド国際空港で新たに誕生したラウンジダイニングについて。

Pen最新号は『エアライン 最新案内』。2020年のパンデミックによって、エアラインを取り巻く環境が大きく変わった。リモートが普及し、CO2削減が人々に浸透した現在、円安を考慮しても航空券価格は世界的に高騰している。最新ビジネスクラスは、以前のファーストクラスのようなサービスや価格へと変化し、安いが不便だったLCCは、「ちょうどいい」ハイブリッドエアラインへと進化する。エアラインの最新を知れば、新しい時代の旅が見えてくる。

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旅人の感性を刺激する、マルチリンガルな食のコンセプト

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トロピカルな空間にはルイ・ヴィトンを象徴するエレメントがあふれ、頭上にはアトリエ・オイによる色鮮やかなオブジェが揺れる。そんな斬新で遊び心あふれる空間の中で、ルイ・ヴィトンの「旅の真髄(こころ)」が料理や飲み物を通して体感できる。

航空業界のアカデミー賞とも呼ばれる「スカイトラックス・ワールド・エアライン・アワード2023」にて「ワールド・ベスト・ビジネスクラス・ラウンジダイニング」に選ばれたカタール航空のアル・ムルジャン・ラウンジ。そこに誕生した新たな「ルイ・ヴィトン ラウンジbyヤニック・アレノ」が注目を集めている。

ルイ・ヴィトンのDNAと精神である「旅の真髄(こころ)」を体現したラウンジは、出発前の旅行者に寛ぎの時間を提供する。と同時に、伝統的でありながら革新的なモノづくりをし、常に新しいことへのチャレンジを続けるルイ・ヴィトンの世界を特別な食とともに体感できるのだ。

「アレノ・パリ」そして「Le 1947」の2店舗でミシュラン3つ星を獲得したことでも知られ、世界で最も注目を集めるスーパーシェフのひとりであるヤニック・アレノは、ハマド国際空港を利用する多国籍な旅行者にこの空間を楽しんでもらうため「マルチリンガル」というコンセプトを考案した。現代的なアプローチで地元の食材を活用し、フランスの人気メニューや世界各地の食文化からインスパイアされた国際色豊かな料理を通して多様な嗜好や食文化のニーズを考慮した多彩なメニューを提案している。「メニューが複雑なのは、なによりもすべての方に喜んでいただくためなのです」とアレノは語る。

ルイ・ヴィトンの洗練された世界観を存分に味わうことができる「ルイ・ヴィトン ラウンジbyヤニック・アレノ」。ここで過ごす特別な時間が、旅人たちの感性を刺激する。

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国内で唯一ミシュラン3つ星レストランを2軒持つヤニック・アレノ。 右:メニューはアラカルト、またはコースを味わうことができる。ラウンジ内はルイ・ヴィトンのファニチャーやオブジェで彩られ、テーブルウェアもルイ・ヴィトン製。

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AIRPORT DATE

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ハマド国際空港 

便数:約25万便(年間/2023年)/広さ:74万㎡/市内中心地までのアクセス:約20分

数々の受賞歴を誇るハマド国際空港。200を超えるワールドクラスのショップやレストラン、空港内の常設アート作品展示などで世界中のトラベラーを魅了し続けている。「ルイ・ヴィトン ラウンジbyヤニック・アレノ」は24時間年中無休。カタール航空のプリビレッジクラブのプラチナ会員とゴールド会員が利用できる。ルイ・ヴィトンブティックの裏にある特別なエレベーターとアル・ムルジャン・ラウンジ内からアクセス可能。

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