ミュージックビデオの金字塔とされるA-haのテイク・オン・ミー(1985年)は、日常の景色がマンガ本のような絵に変わっていき、主人公の女性が入り込んでしまうファンタジー映像。現在フランス・パリを拠点に活動するアレクサンドル・ベンジャミン・ナヴェ(Alexandre Benjamin Navet)もまた、こうした不思議なだまし絵の世界に誘うアーティスト/デザイナーだ。
彼はイスの上に別のイスを描き、開いた窓の外に現実にはない風景を描く。パステル、クレヨン、色紙らの画材で描かれた線はスケッチのごとく簡略的。しかし驚くほど色鮮やかで、線と色がグラフィカル&リズミカルに踊る。アレクサンドルが描く空間に飛び込んで暮らすことができるなら、きっと毎日笑顔で幸せな気分に包まれることだろう。
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そんな彼と同国フランスのディプティックがコラボした魅惑の限定コレクションが6月4日(火)より発売される。夏を過ごす日々にぴったりな図案が描かれた特別なコレクションだ。中心となる香りは夏向けの「イリオ」。展開ラインナップはオードトワレ、クラシックキャンドル、エクストララージキャンドル、サマーボディスプレー、フェイス&ボディミスト、サマーエッセンシャルズ フレグランスアイテム(10種類)、スモール キャンドル コフレ。
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アレクサンドルのファン垂涎の品は、10種類の商品が詰まったスーツケース型のボックスセットだろう。彼ならではのだまし絵手法が存分に発揮されたユーモア満載のケースだ。中身を取り出したあとは子どものように宝物を入れて棚に飾りたくなる。他の商品もディスプレイするときは、瓶だけでなく丁寧に描かれた紙パッケージも忘れずに横に添えてムードを高めたい。
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ちなみにアレクサンドルは、同国のハイジュエラーであるヴァン クリーフ&アーペルの企画により4月〜5月に東京・丸の内の「丸の内仲通り」でインスタレーションイベントを行った。公園、室内、カフェのような街を出現させ、グレイッシュなビジネス街に優しい色彩を届けた。ファッションシーンとのつながりがさらに加速していきそうなアレクサンドル。この先のさらなる活躍に大いに期待しよう。
Diptyque Japan
TEL:03-6450-5735
https://phantom-film.com/blue/
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【画像】絵本のような幸福感、ディプティック×フランス人アーティストのコラボで爽やかな夏を!
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ファッションレポーター/フォトグラファー
明治大学&文化服装学院卒業。文化出版局に新卒入社し、「MRハイファッション」「装苑」の編集者に。退社後はフリーランス。文章書き、写真撮影、スタイリングを行い、ファッション的なモノコトを発信中。
ご相談はkazushi.kazushi.info@gmail.comへ。
明治大学&文化服装学院卒業。文化出版局に新卒入社し、「MRハイファッション」「装苑」の編集者に。退社後はフリーランス。文章書き、写真撮影、スタイリングを行い、ファッション的なモノコトを発信中。
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