映画『マッドマックス:フュリオサ』のプレミアイベントが5月1日、オーストラリア・シドニーで開催された。シドニーを象徴するオペラハウス周辺に特設ステージをつくり、主演のアニャ・テイラー=ジョイと、アニャの宿敵役であるクリス・ヘムズワース、シリーズの監督であるジョージ・ミラーの3人が顔を並べた。
Furiosa Press Day.
— Mad Max Bible (@madmaxbible) May 1, 2024
May 1st, Sydney, Australia. pic.twitter.com/3hspPkwnki
オペラハウスを見下ろすハーバーブリッジには、作中に登場する武装集団“ウォー・ボーイズ”が横並びとなりパフォーマンスした。本作は第77回カンヌ国際映画祭でワールドプレミア上映される予定だが、それに先駆けた特別なイベントとなった。力の入ったプロモーションに、監督らの作品に対する自信がうかがえる。
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なぜシドニーで先行プレミアを実施したのか
The war boys have taken over Sydney#Furiosa coming May 24th pic.twitter.com/S9T0JEVBrd
— Chris Hemsworth (@chrishemsworth) May 2, 2024
カンヌ国際映画祭よりも先にこのような派手なイベントを開催したのには訳がある。ジョージ・ミラー監督はオーストラリア出身であり、『マッドマックス』シリーズの撮影はオーストラリア内陸部の広大な砂漠を有するアウトバックで行われたオーストラリア映画だからだ。
アニャはアメリカ生まれだが、クリス・ヘムズワースを筆頭にオーストラリア人俳優を積極的に採用。また、連邦政府とシドニーを含むニューサウスウェールズ州(NSW)政府から支援を受けている。
ジョージ・ミラー監督は地元への愛が強く、映画でオーストラリアを盛り上げたいと考えている人物で、これまで製作してきた作品の多くをオーストラリアでつくってきた。今回も、『マッドマックス:フュリオサ』をオーストラリアで製作したことで、850人以上の地元雇用を発生させ、ニューサウスウェールズ州の経済に約3億5000万豪ドルをもたらしたと言われている。
このような背景があり、『マッドマックス:フュリオサ』のシドニー先行イベントが開催されたのだ。
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前作『マッドマックス 怒りのデス・ロード』の前日譚
本作は、2015年に公開された『マッドマックス 怒りのデス・ロード』の前日譚にあたり、シャーリーズ・セロン演じるフュリオサの若かりし頃を描いた作品だ。
トレーラーからは、幼いフュリオサが誘拐され、怒りを胸に秘めたまま戦い続ける様子がうかがえる。物語の詳細はわからないが、ジョージ・ミラー監督なら期待を裏切ることはないだろう。
『マッドマックス:フュリオサ』は5月23日に全米公開。日本は5月31日に公開。