アメリカ・ネバダ州の国立公園で、観光客が保護された石層岩を破壊する映像がSNSで拡散。容疑者の身元特定をするため、情報提供を呼びかけている。
1億4000万年の歴史を持つ岩を観光客が破壊
この悪質な行動が捉えられたのは、ネバダ州にあるミード湖国立公園のハイキング・スポット。スポットには、1億4000万年かけて形成された地層があり、連邦法で保護されいる「古代の岩石層」として多くの人が足を運ぶ観光地となっている。
そんなスポットで撮影された動画には、ある2人の男性観光客がそびえる岩場によじ登り、積み重なった砂岩を次々破壊する様子が映されていた。彼らは破壊した岩石を下に投げ落とし、楽しんでいる様子。また、二人の男性の後ろには女の子が立っており、「パパ、落ちないでね!」と度々声をかけたり、声をあげることも。この一部始終を撮影している男性は、「ありえない。絶対に捕まるね」と呆れている様子だ。
「全く理解できない」と国立公園の関係者激怒
この迷惑行為にミード湖国立公園の関係者は激怒。広報担当者であるジョン・ヘインズ氏はKVVUの取材に対し、「全く理解できない」と怒りを表した。
「あれほど美しい場所で、一体どうしてこんなことができるのかわかりません。私が大好きな場所の一つなのに、彼らが破壊してしまった。理解できない」
そして、当時この現場にいた人や何か事情を知っている人は、犯人特定のために情報を提供してほしいと呼びかけた。DailyMailによると、連邦政府によって保護されている場所でのこれほどの破壊行為は、罰金や懲役刑を伴う重罪になる可能性があるという。数年前、ユタ州で古代の岩を転倒させたボーイスカウトの指導官2人が、その悪質な悪ふざけがカメラに捉えられ、賠償金の支払いを命じられた事件もある。
---fadeinPager---
国立公園のイタズラ防止対策とは?
このような観光地での悪質な迷惑行為はたびたび報道される。毎年多くの人が訪れる場所では、このような事故は避けられないようにも見えるが、毎年約600万人の観光客が訪れる同国立保養地はある施策を打っているという。それは、一般市民による通報ラインだ。国立公園局は、毎年何千件もの投稿を受ける通報ラインを運営している。
「公園は、150万エーカー(東京ドーム約13個分)の広さもあり、2つの大きな湖とコロラド川があります。そのため我々の警備だけでは、公園全体を監視することは難しいです」とヘインズ氏は語っている。
また、行為を見かけたら人に対して、安全であれば携帯電話で見たものを記録し、警官が犯罪者を特定するのに役立つような情報(ナンバープレート番号など)を収集するよう奨励している。
「その人たちと直接関わらなくても大丈夫です。多くの人は、外で他人と関わることを安全だと感じませんから。私たちに知らせてくれることが本当に重要なのです」とヘインズさんは続けた。
---fadeinPager---