開襟シャツやレザーの草履を合わせた、尾崎世界観のゆるいセットアップ

  • 写真:吉田 歩
  • スタイリング:中兼英朗(S-14)
  • ヘア&メイク:マキノナツホ
  • 編集&文:佐野慎悟

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“表現”を生業とする人々は、テーラードアイテムとどのように向き合っているのだろうか。それぞれの思い、こだわりを訊いた。

Pen最新号は『テーラードで行こう』。2024年春夏コレクションで存在感を放っているのが、スーツをはじめとするテーラードを再解釈したファッションだ。メゾンの最旬テーラードスタイルをはじめ、新作ジャケット&シャツ、スタイリングが楽しくなる小物まで。フレッシュなテーラードスタイルを見つけてほしい。

『テーラードで行こう』
Pen 2024年5月号 ¥990(税込)
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不完全さも含めて、自分らしくあるための装い

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ボタンやショルダーパッドを排したショールカラーのジャケットは、カーディガンのような軽い着心地が魅力。草履を合わせているが、レザーの素材感で上品さをキープ。ジャケット¥63,800、パンツ¥46,200/ともにレインメーカー(レインメーカー キョウトTEL:075-708-2280) ヴィンテージのシャツ¥55,000(ベルーフ原宿TEL:03-6427-6563) ベルト¥6,600(ベルーフ富ヶ谷TEL:03-6689-4713) 草履(オーダー品)¥113,300/銀座もとじ(銀座もとじ 男のきものTEL:03-5524-7472)
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尾崎自身が愛用する私物アイテム。馴染みのヴィンテージショップで購入したディオールのブレザー。若干短めの袖丈が好みだという尾崎のスタイルに合う、コンパクトなシルエットがお気に入りのポイント。
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グランドセイコーの時計は、以前に出演したインタビュー企画でプレゼントされたもの。それまで時計を着用する習慣のなかった尾崎だが、テーラードジャケット同様、毎日着けているうちに自分のスタイルへと馴染んでいき、気がついたら時計がないと違和感を感じるまで慣れたという。
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知人から薦められて愛用するようになったロックポートのペニーローファー。スニーカーにも勝るほどの履き心地のよさから、最も使う頻度が高い一足。
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肌身離さず着けているシルバーのリングは、祖母の形見分けで譲り受けたもの。

普段の生活では、あまりテーラードアイテムを着ることはないと語る尾崎世界観。ただ、ライブや撮影をはじめ、特別なオケージョンに着ることがあると、それだけでも気持ちが高まるのだと言う。

「最初は少し気恥ずかしい感じもあるけれど、だんだん自分に馴染んできて、いつの間にか当たり前になっている。そんな感じが理想ですね。身体が締め付けられるのはイヤなので、つくりはしっかりとしていながら、ストレスを感じさせない着心地のものを選んでいます」

尾崎はデビュー当初から、ミュージックビデオやライブのステージなどで、テーラードスタイルにビーチサンダルを合わせる独特の着こなしを披露している。

「頭の先から足の先までしっかり着こなすのではなく、どこかで外したいという気持ちがあるんです。それはファッションだけでなく、音楽でも、小説でも、表現全般に言えることかもしれません。完璧なところを見せるよりも、ちゃんと不完全なところも見てもらったほうが安心できるという感覚があります」

尾崎世界観 ミュージシャン/作家
東京都出身。ロックバンド、クリープハイプのボーカル・ギターで作詞・作曲を手掛ける。2016年に小説『祐介』で作家デビュー。22年に歌詞集『私語と』を刊行。近作『母影』が第164回芥川賞候補作にノミネートされた。

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