生成AIがつくったイベント告知画像と現実の差に観客激怒、“想像を超える酷さ”で通報騒ぎに

  • 文:中川真知子
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写真はイメージ(ShutterStock)

スコットランド中部のグラスゴーで開催された『チャーリーとチョコレート工場』をテーマにしたイベントが、「とんでもない詐欺だった」としてネット上を騒がせた。生成AIでつくられた画像で人々の期待感を煽ったものの、実際にはいくつかのオブジェが置かれた倉庫で、やる気のないスタッフが出迎えただけだった。チケットは最高で44ドル(約6,000円)もしたため、怒った来場者が警察を呼んだという。

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台本には「即興で」と書かれていた

 

ウィリー・ウォンカ役の俳優は15ページにわたるAI生成の脚本を渡され、「『小道具がなければ即興で』と書かれていた」と、インディペンデント紙のインタビューに答えている。

また、原作にはない「ジ・アンノウン」と呼ばれる全身黒い衣装をまとった人物が鏡の裏から登場している。演者の精一杯の努力は痛々しく、期待を胸に会場を訪れた子どももかわいそうで見ていられない。

生成AIが得意なイベント企画会社だった

イベントを企画したのはHouse of Illuminatiという会社で、過去にも生成AIによるアートを使った体験型イベントを手掛けたことがあるらしい。同社のディレクターであるビリー・クール氏は生成AIの本を15冊以上出版しているという。生成AIを使いこなしているが故に、過度に期待をさせる画像をつくってしまったようだ。クール氏は、「心からお詫び申し上げます。チケットは全額払い戻しします」とFacebookに書き込んだが、のちに削除されている。

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期待はずれのイベントは他にも

期待はずれのイベントは過去にもあった。なかでも有名で大規模なものは2017年の「ファイア・フェスティバル」だろう。インフルエンサーなどを中心に大々的に宣伝した豪華な音楽フェスは、バハマの島で7日間に渡って開催されるはずだった。だが、蓋を開けてみれば安物のテントにチーズが乗ったサンドイッチが提供されるひどい有様だった。結局、イベントを企画したビリー・マクファーランドは逮捕された。

今回のビリー・クールによる『チャーリーとチョコレート工場』をテーマにしたイベントはここまでの規模ではないにせよ、多くの人を落胆させたのは事実。イベントのチケットを購入する際は、下調べをするといいだろう。特に主催者に実績がない場合は要注意だ。

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