春の特別公開! 織田信長が創建した大徳寺の塔頭、京都「黄梅院」の特別公開

  • 写真:京都春秋

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千利休作といわれる直中庭。秀吉が命じてつくらせたとされる瓢箪池や加藤清正が朝鮮から持ち帰ったとされる灯籠などがある。

織田信⻑が創建し、千利休が66歳に作庭したとされる「直中庭」があることでも知られる大徳寺の人気塔頭が3/30より、期間限定で特別公開されます。

黄梅院方丈.jpg
織田信長が父、信秀を供養するために建立した黄梅庵が前身。千利休、豊臣秀吉、小早川隆景らによって黄梅院となった。

美しい苔と紅葉が訪れる人々の目を楽しませる京都・大徳寺の黄梅院。名だたる戦国武将ゆかりの塔頭が、2024年の3/30〜5/19に期間限定で公開されます。黄梅院は千利休が作庭したとされる苔むす枯山水庭園「直中庭(じきちゅうてい)」と方丈前に広がる破頭庭、方丈東庭、作仏庭とさまざまな庭が楽しめる魅力に加え、小早川隆景が寄進した禅宗寺院で現存する最古の庫裡(僧侶の台所)や雲谷派を築いた雲谷等顔による重要文化財の襖絵「雲谷等顔襖絵」も拝観できる、庭も建物も美しい寺。京都の春の瑞々しい自然とともに日本の美を愛でるまたとない機会です。

インバウンドなどで混雑する京都ですが、平日の朝や日曜の夕方などはまだ落ち着いて日本文化を堪能できます。武野紹鷗好み茶室である「昨夢軒」、方丈庭園の「破頭庭」も特別公開されますのでこの機にぜひ、訪れたいものです。

 

雲谷等顔襖絵(複製).jpg
桃山四大巨匠のひとりで、毛利家の御用絵師として雲谷派を築いた雲谷等顔による襖絵(現在は複製を展示)。桃山時代を代表する画僧、雪舟の水墨画を手本とし、大胆な構図の水墨画を多く残した。重要文化財。

 

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日本に現存する禅宗寺院の庫裡としては最古の庫裡。重要文化財。

 

 

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武野紹鷗好みの茶室「昨夢軒」。

 

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もうひとつの庭となる方丈東庭。こちらの美しさも格別だ。

 

「大徳寺 黄梅院 特別公開」

公開期間 :2024年3月30日(土)〜5月19日(日) 
拝観時間:10時〜16時(受付終了)
拝観料:一般¥800
https://kyotoshunju.com/temple/daitokuji-oubaiin/