
アメリカ・テキサス州で約200頭のヤギの群れが飼育所を脱走。街中を駆け巡り、地元警察が出動する事態に発展した。
「なんてことだ...」約200頭のヤギが脱走。街中を駆け巡る
テキサス州・アーリントン警察は2月下旬、「街中をヤギの群れがさまよっている」と住民からの複数の通報を受けて現場へ急行。すると、約200頭のヤギが自動車道を群れになって走る驚きの様子を目の当たりにしたという。FOX10によると、ヤギの群れが抜け出したのは、クリスタル・キャニオン自然保護区域。市は同自然保護区と提携し、ヤギにウルシなどの植物を食べさせ、山火事のリスクを減らすために保護区へ連れてきた。
警察署がFacebookに投稿した当時のボディカメラの映像には、何百匹のヤギの群れが住宅街の道路を走り抜ける姿が写されている。「なんてことだ」と警察官は笑いながら、目の前の様子に驚きを隠せない様子が伺える。その後、「戻って!戻って!」と大きな声や手を叩くなどして音を出しながら、数人の警察官がヤギを誘導している。「私たち(警察官)がヤギの誘導をしているなんて...誰が想像するだろう」と付け加えている。
動画では、警察官が思わずこの光景に笑ってしまう様子もみられた。動画の最後には、無事にヤギを一箇所へ固めると「ミッション完了!」と喜ぶ声が画面外から聞こえた。この様子にSNSでは、「この警官たちへ大きな拍手を!」「外に出て、こんなヤギが走ってたら笑っちゃうかも」「警官たちも笑っちゃってる。よくこんな多くのヤギを誘導できたね」などとのコメントが寄せられ、警察官への称賛の声が広がった。
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通りがかった観光客たちが逃がした可能性も...
警察署アレックス・ロサド巡査部長はこの脱走事件に対して「彼らがフェンスの隙間から抜け出したのか、フェンスが倒れたのか、正確なことはわかりません」と地元紙に語っていた。しかし他のメディアによると、通りかかったハイキングに来た観光客たちが、囲いのフェンスを動かしてヤギを逃がしたのではないかと考えているそうだ。
現在、ヤギたちは大人しく飼育所で元気に暮らしているという。「『逃走中に食べてはいけない植物を彼らが口にしていない』とは断言できませんが、ヤギの体調に問題や怪我はありませんでした」と保護区の関係者は語った。
このヤギを使った山火事を防止するプロジェクトには、合計で400頭以上のヤギがいる。彼らは1日に約2エーカー(約8,094平方メートル)の植物を食べ、この取り組みは大きな価値を見出しているという。
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