サステイナブルな未来へ。プラダ リナイロン×ナショナル ジオグラフィックが伝える3つの物語

  • 文:倉持佑次

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ファッション業界におけるサステイナビリティの先駆けである「プラダ リナイロン(Prada Re-Nylon)」と、世界中の海を探検するナショナル ジオグラフィック クリエイティブワークスが再びタッグを組んだ。第二弾となる今回のインスタレーションでは、美しい映像で織りなす3つのエピソードを通して、プラダ リナイロンの存在意義を掘り下げる。

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プラダ リナイロンは、海や埋め立て処分地から回収された廃棄プラスチックを再生したECONYL®繊維を使用する、革新的な素材だ。2019年に誕生以来、バッグ、シューズ、ウエア、アクセサリーなど、幅広いアイテムに採用されている。2021年には、ECONYL®繊維を使用したサステイナブルなヨット「ルナ・ロッサ プラダ ピレリ」も発表され、話題となった。このように、プラダ リナイロンは単なる素材ではなく、サステイナビリティへの取り組みを象徴する存在となっている。

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1.Prada Re-Nylon x National Geographic Creative Works (1).jpg

一方、ナショナル ジオグラフィック クリエイティブワークスは、世界各地の海を探検し、その美しさや脆弱性を記録してきた。写真、映像、記事などを通して、人々に海の現状を伝え、環境保護の重要性を訴え続ける彼らは、2019年にショートビデオを初めて制作して以来、シリーズを拡充。その第1回はプラダ リナイロンの舞台裏に迫ったもので、海や埋め立て処分地から集められた廃棄プラスチック(漁網など)や繊維廃棄物を回収し、循環型サイクルの起点となるECONYL®へと再生されるプロセスを紹介している。

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2.Prada Re-Nylon x National Geographic Creative Works  (4).jpg

今回披露された3つの映像では、海や水界生態系が直面している危機と、ポジティブな影響をもたらす方法が描かれた。1つ目のエピソードは、インド太平洋地域やインド洋の肥沃な島々に焦点を当て、サンゴ礁の壊滅的な被害と、滞在的な悪影響に立ち向かう地域のコミュニティの積極的な取り組みを検証。2つ目のエピソードは、北極への探索を通して海洋温暖化問題にスポットを当て、人間の生活が環境に与える影響や現地のコミュニティから得られる知識について議論。そして、3つ目のエピソードでは、地中海のエコシステムを取り上げ、人間の活動が漁業を営むコミュニティに悪影響を与える侵略的外来種をもたらしている実情を伝える。

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3.Prada Re-Nylon x National Geographic Creative Works (2).jpg

各映像は、ナショナル ジオグラフィックの写真家や探検家の主導のもとで制作されたというだけあり、とにかく美しく臨場感に溢れている。いずれも5分程度の映像なので、スキマ時間でも視聴が可能。世界の海洋保全が直面している課題を探りながら、心の癒しも得られる映像は一見の価値ありだ。

プラダ 公式サイト

prada.com