【Penが選んだ、今月の音楽】
『ノウワー・フォーエバー』
初のフジロックでも話題沸騰だったルイス・コール。ソロ・アルバムが賞賛を浴びたジェネヴィーヴ・アルターディ。昨年ともに大活躍を見せたLAビート・ミュージック界の超人と個性派ボーカリストによる超絶ポップ・ユニット久々の5作目は、管弦楽による荘厳な幕開けから一転、ジャズやファンクを基調とする自由奔放なハイパー・ポップが炸裂する痛快作だ。サム・ゲンデル、サム・ウィルクスら技巧派とのバンド・セッションが生み出す変幻自在のグルーヴは、予測不可能で刺激的。子守唄のようなバラードも心に染みる。
※この記事はPen 2024年3月号より再編集した記事です。