故エリザベス女王の「最期の瞬間」が明らかに…側近がメモに記録

  • 文:宮田華子
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@theroyalfamily – Instagramのキャプチャ画像。

去る1月18日にチャールズ国王についての新伝記『Charles III: New King, New Court. The Inside Story(チャールズ3世:新しい王、新しい宮廷。インサイド・ストーリー)』が出版された。

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イギリス王室関係の著書が多いロバート・ハードマン氏が執筆。

これに伴い、Daily Mailを始め、多くのメディアがこの本の中で語られている「エリザベス女王最期の瞬間」について報道している。

「最期の瞬間」は女王の最側近であった私設秘書、エドワード・ヤング氏によってメモとして記録された。

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故エリザベス女王とエドワード・ヤング氏(右)。

ヤング氏は女王が静養していたバルモラル城に付き添い、最期をみとった。メモは下記のように記されたと各メディアが報じている。

「とても平安だった。眠っている間に。滑り落ちる(ようにこの世を去った)。老衰。彼女は何も気づかなかったはず。痛みもなく」

静かに息を引き取った瞬間をまるで詩のように描写したこのメモは、王立公文書館に所蔵されていると言われている。

またこの伝記は、ヤング氏がメモを書いた直後、従者が女王の臨終の床から見つかった書類の箱を取り出した経緯も明らかにしている。

これはカギのかかった赤い箱で、中には2通の手紙が入っていた。1通は息子のチャールズ国王に宛てられたもの、もう1通はヤング氏に宛てたものだった。他にも、女王が選定したイギリス連邦における「功労者」を称える勲章の授与リストが書かれていた。

新著の中で、ハードマン氏は「(女王には)死の床についても、やるべき仕事があった。そして彼女はそれをやり遂げた」と記している。

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突然だった女王の死

女王が最後に姿を現し公務を行ったのは、リズ・トラス氏が女王を訪れ、新首相の任命を行った2022年9月6日だった。

 


バルモラル城滞在中の女王を訪問したリズ・トラス前首相。

女王が死去したのはその2日後の9月8日。この日、ロイヤルファミリー近親者は皆バルモラル城に向かった。チャールズ国王は当日朝10時半にヘリコプターでバルモラル城に入り、すでに城に滞在していたアン王女と合流した。カミラ妃もほどなく城に到着し、夫妻とエリザベス女王は1時間ほどプライベートな時間を持った。

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「女王、最後の地」となったバルモラル城。

チャールズ国王は母を見舞った時、その日の内に母親が死去するとは思わなかったようだ。その証拠に母を見舞った後、「頭を切り替えるため」にチャールズ国王は一人で敷地内にキノコ狩りに行っている。しかし国王が城内に戻る前、15時10分に女王は死去したため、チャールズ国王は臨終には立ち会っていない。

17時ごろウィリアム王子、ハリー王子、アンドルー王子、エドワード王子とソフィー妃等が続々とバルモラル城に到着したが、すでに女王は死去した後だった。

女王死去の第一報は同日18時31分、BBCによって報じられた。

長く君主を務めた女王。直接かかわる事のない一般市民も、節目節目に女王や王室に関連する出来事が記憶として刻まれている。君主制や王室の在り方に対する見解は様々だが、女王の「最期の瞬間」が安らかであったことに、「静かな安堵」を感じている市民は多いようだ。

王室はこの伝記や「最期の瞬間」についてコメントはしていないが、否定もしていない。

 

【次ページ:何度でも見たい!元気だったエリザベス女王の“御茶目な”あの動画】

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女王の在位70周年を祝う「プラチナジュビリー」に際し、公開された「パディントンベアとお茶」の動画。女王の演技も愛らしい。

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2012年のロンドン五輪・開会式には、ヘリコプターからジャンプ!を披露。