滑走路に赤ちゃんペンギン”が侵入! 飛行機が遅延する事態に...捕獲画像が「可愛すぎる」と話題に

  • 文:大村朱里
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Shutterstock-m.mphoto ※写真はイメージです

ニュージーランドにある空港の滑走路に小さなペンギンが迷い込み、飛行機が遅延するハプニングが起きた。SNSに投稿された当時の様子を捉えた愛らしい画像に「可愛すぎる」という声が集まっている。

小さなペンギン、フェンスをすり抜けて侵入か?

1月12日、ウェリントン・ナショナル空港の滑走路で、地元でコラー(kororā)という愛称で呼ばれるブルーペンギンが、離陸直前にエアチャタムスのパイロットに発見された。空港は「パイロットと乗客が辛抱強く待っている間、ウェリントン空港のスタッフが駆けつけ、ペンギンを救助しました」とキャプションを添え画像を投稿。そこには、小さな青色のペンギンが滑走路を走っている様子が捉えられており、捕獲された後の写真には、つぶらな瞳をしたペンギンが残念そうに車の中でタオルに包まっている。

空港によると、当時の滑走路の温度は約50度に達していたため、この迷子のペンギンはウェリントン動物園に運ばれ、治療を受けたという。野生生物担当官のジャック・ハワースさんはPeople誌の取材に対し以下のように話している。

「私たちは、彼らが避難所なしでどのくらい太陽に晒されていたのか分からなかったので、過去に他の野生動物の保護に携わったウェリントン動物園に頼むことが最善策だと思いました。彼らは喜んでペンギンを保護し、健康上の問題がないか確認してくれました」さらに「これは非常に珍しいことで、ペンギンが侵入するなんて....今までに一度もありませんでした」と続けた。

また、このペンギンは滑走路を囲むフェンスをすり抜け侵入したとみられ、空港は今後、ペンギンがトラブルに巻き込まれないようにフェンスを改善すると話している。

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「捕まってる姿が残念そう...可愛い」と話題に

動物園の広報担当者によると、このペンギンは生後わずか6週間の赤ちゃんで、少し痩せていてお腹を空かせていた以外は「健康状態は良好だった」という。また、動物園の投稿によると「おそらく家に帰る途中で迷子になったのだろう」と推測している。

また、ニュージーランド自然保護局によれば、コロラーは世界最小のペンギン種で通常、体長わずか25.4センチメートル、体重は約1.13キログラム。以前はニュージーランド全土に生息していたが、人間活動に伴う影響より現在では沿岸の島々で暮らしているという。現在、この小さなペンギンは一時的に同動物園にて保護をされているが、羽の手入れが終わり次第、コロラーは野生に戻される予定だと話している。

これらの投稿にSNSでは「捕まってる姿が残念そう」「バケーションにでも行きたかったのかな?」「飛べない鳥だから飛んで見たかったのかも」と行ったジョークを交えた声が多く集まっていた。

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捕獲されたペンギンの様子。困り顔で見上げている姿が可愛らしい。

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捕獲後に動物園で餌をもらう様子。元気いっぱいの姿でスタッフも安心した様子だ。