トイレに1時間閉じ込め、17時間遅延で滑走路で食事…インドで機内トラブルが多発中!?

  • 文:大村朱里
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Shutterstock-Jordan Tan ※写真はイメージです

インドのある旅客機で飛行中にトイレのドアが故障し、乗客が着陸するまでトイレに閉じ込められる事件が発生した。この災難な男性の話が大きな話題を呼んでいる。

「パニックにならないで」トイレに閉じ込められた男性

1月上旬、インドの格安航空会社のスパイスジェットで、ムンバイからベンガルールへ飛んだ男性は、飛行機が離陸するとすぐにトイレに向かった。しかし、なんらかの原因でトイレのドアが故障してしまい、彼は1時間45分もの間トイレに閉じ込められてしまった。男性がトイレに閉じ込められているのを発見した乗務員は、外からドアの鍵を開けようと試みたが、開けることができず、飛行機がベンガルール空港に着陸してから、エンジニアが開けることとなった。また他の乗客によると、男性が閉じ込められている間は乗務員がドアの隙間からメモを渡し、「パニックにならないで」と男性と連絡を取っていたという。

Xに投稿された当時のメモには「パニックにならないでください。あと数分で着陸しますので、便器の蓋を閉めてその上に座り、体を固定してください。メインドアが開き次第、エンジニアが来ます」と記載されていた。

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航空会社の対応は?

後日、航空会社はこの事故について声明を発表。

「1月16日、ムンバイ発ベンガルール行きのスパイスジェット便においてドアロックの故障により、乗客が不運にも約1時間トイレに閉じ込められました」

さらに「旅程中は乗務員が乗客に支援と案内を行いました。到着後、エンジニアが化粧室のドアを開け、乗客は直ちに医療サポートを受けました」と付け加え、乗客は運賃の全額を払い戻されると発表している。

また、航空会社の広報担当者はBBCの取材に対し、この乗客の詳細は明らかにしなかったが、この男性が "ショック状態 "であったと他メディアは報じている。

乗客は不満爆発。相次ぐハプニング...

現在、インドの航空業界では、フライトの遅延やキャンセルなどの問題が相次ぎ、乗客たちは不満を募らせている。インドで最も忙しい空港のひとつであるデリーでは、寒波による濃霧で何百もの国内便が遅延。航空会社はこの混乱の原因は霧の影響だというが、激怒した乗客は航空会社と空港とのコミュニケーション不足を非難している。

また同時期に、度重なる遅延に激怒した乗客が機内でパイロットを殴る動画が拡散。その他にも、約17時間遅延し、乗客が滑走路で食事をしながら待つ様子を撮影された動画が話題になった。そんな中で起こった今回の事件に、利用者からの航空会社への不満が爆発。インドの航空会社は大きな批判に晒されている。

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トイレに閉じ込められた男性の投稿。

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@anjali558986

♬ original sound - Ajay_ davegun 1
ほかにもインドの航空業界では、約17時間遅延し、乗客が滑走路で食事をしながら待つという事態も。

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飛行機でトイレに閉じ込められる事件は、ニュースにもなってしまったようだ。