アメリカ・フロリダ州に数百匹のマナティーが突如出現。その異様な光景がSNSで大きな話題を呼んでいる。
きっかけは暖をとるためだった!?
フロリダマナティーは、この地域に生息する灰色の水生哺乳類。草食動物なことから"海の牛"という愛称がつくこの生き物は、体長約9~10フィート、体重約1,000ポンドに成長する巨大動物である。1月上旬、フロリダ州・シトラス郡にあるクリスタル川野生生物保護区内の小さな泉「スリー•シスターズ•スプリングス」にギュウギュウに体を寄せ集める約300匹ほどの大量のマナティーが確認された。施設には約65頭ほどのマナティーが暮らしており、野生のマナティーと一緒に泳げるスポットとして世界中の観光客から人気を博しているが、突然の大量発生に「危険性がある」として観光客の立ち入りを禁止にする事態になったそう。
フロリダ南西部水管理地区がSNSに投稿した動画には、海岸線に数百匹のマナティーが互いに寄り添うように泳ぐ姿が映し出されてる。遠くから見ると、まるで岩場のようにゴツゴツしており、動物がいるとは思えない様子だ。
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温暖な地域でもマナティーにとっては極寒
一年を通して暖かく、冬の平均気温は18度から25度のフロリダだが、マナティーにとっては極寒。同委員会によると「マナティーは冷たい水の中では体温調節ができないため、温水避難所の喪失は深刻な脅威である」と話す。
また、米国魚類野生生物局の投稿によると、この身を寄せ合わせるマナティーは“おしくらまんじゅう”のように、仲間で体を寄って暖を取ろうとしているわけではなく、水の温度が高い小さな泉にみんなで入ろうとしたため、このような状態になっているという。この姿にSNSでは「岩みたい笑」「どうなってるの?」「間近でみたらちょっと怖いかも」などの声が集まった。
近年、絶滅危惧種であるマナティーは、ボートとの衝突や暖かい海がある生息地が失われ、種の存続を脅かしている。そのため、国立野生生物保護区の泉は、暖かい水を求めるマナティーにとって最高のオアシスなのだろう。
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