「ミス・アメリカ」2024は現役空軍パイロット! 初の偉業を成し遂げた、才色兼備の女性とは

  • 文:佐藤まきこ

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アメリカで最も美しい女性を選ぶ大会「ミス・アメリカ」。2019年の大会から水着審査が廃止され、外見だけの美しさだけで審査することはなく、知性や情熱をより重視される方向にシフトしてきた。そんな中、米空軍のパイロットとして活躍する女性がミス・コロラドとして2024年の「ミス・アメリカ」に出場し、優勝を果たした。

ハーバード大学で学び、宇宙飛行士を目指す22歳

マディソン・マーシュ(22歳)は米空軍の少尉だ。パイロットの免許を取り、宇宙飛行士になるという夢を抱きながら、4年前に士官候補生として米空軍士官学校に入学した。現在は、名門ハーバード大学ケネディスクールで公共政策についての研究も行っている。

そんな彼女は、2023年5月にコロラド州でミス・コロラドに選ばれ、「ミス・アメリカ」の出場権を手にした。「ミス・アメリカ」に現役の米軍隊員が出場するのは初めてのことだ。そして現地時間1月14日、フロリダ州オーランドで開催された「ミス・アメリカ」で見事優勝したのだ。

急逝した母のために財団を立ち上げて寄付活動

フライトスーツでパイロットの訓練も受けているというマディソン。一方で、ヘアもメイクも美しく整えて、ミス・コロラドとしてステージに立つことは一見、対局すぎる活動にも思える。だが、ミスコンへの出場を決めた理由は、「新しい環境で自分のアイデンティティを見つけるのに苦労しており、ミスコンに出場することで、社会奉仕や課外活動ができるチャンスだと考えた」からだという。

歌や踊りはできないという彼女だが、ミスコンでのアピールタイムでは、16歳のときに初めて単独飛行したことや、コックピットでの体験がどのようなものかをスピーチした。

また、ミスコンに出場することを決めた翌日に、病気のため母のホイットニーが急死してしまったそうだ。マディソンは財団を立ち上げ、ランニング好きだった母にちなみ、母の名前を冠したランニング大会を毎年開催して寄付を集め、4年間で95,000ドル(約1300万円)を病院に寄付。治療法を探したい人々への対応や、早期発見を呼び掛ける活動も行っている。

さらに大学院で学んでいる公共政策が、がんに関する法律や取り組みについて役立つことを期待しながら研究に取り組んでいるようだ。

その美貌だけではなく、高い志や行動力に惹かれる人が多くいるのだろう。彼女のインスタグラムには「すばらしい!」「本当にインスパイアされる美しい人」「誇りに思う」「現役の隊員である彼女以上にアメリカを愛している女性はいない」などと褒めたたえる声が多く寄せられている。ミス・アメリカの称号は、彼女の強い信念や人々を支援する行動を称える証と言えるだろう。

【出典】
https://www.instagram.com/missmadisonmarsh/
https://www.cnn.com/2024/01/15/style/miss-america-2024-madison-marsh-colorado/index.html
https://www.stripes.com/branches/air_force/2024-01-02/air-force-officer-miss-america-12355421.html

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