中学校で発見された“手榴弾”が犬のフン袋だったことが判明。爆弾処理班も出動する騒動に…

  • 文:大村朱里

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Shutterstock-SergeyKPI ※画像はイメージです

ある中学校の校内で手榴弾のような物体が発見され、あたりは騒然。しかし、その正体は手榴弾の形をした犬のフン袋だったことが判明したーー。アメリカで起こったお騒がせストーリーに非難の声が殺到している。

手榴弾!? かと思ったら犬のフン袋...

この珍事件が起きたのは去る12月18日。アメリカ・オレゴン州マクミンビルにあるパトン中学校の芝生広場で、手榴弾の可能性がある物体が発見されたという通報が入った。聞きつけた警官と爆弾処理班は出動。生徒は教室で待機し見守るなど、緊張した現場になっていたという。その後、警察官らは手榴弾のようなものを刺激しないよう、ドローンを使い、その物体のクローズアップ写真を撮影。そして写真を確認した結果、その不審物は手榴弾に似せて製造された犬の排泄物袋ディスペンサーであることが判明した。発見後すぐに、その物体は学校の敷地から撤去され、通常の学校活動が再開されたという。また、マクミンビル学区の広報担当者ローリー・フライさんはNexstar's KOINの取材に対し、学校はその後も封鎖されず、不審なディスペンサーが発見された時、近くに生徒はいなかったと語っている。

オレゴン州パトロール隊のスコット・フェスラー警部補は22日、USA TODAYの取材に対し、事件に関連した人々に対して感謝を述べた。

「私たちはその日のうちにその品物を撤去しました。我々はパトン中学校の職員が恐怖の中、生徒の安全確保に迅速に取り組んでくれたこと、また州の爆弾処理班が協力してくれたことに感謝します」

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故意に残された形跡はない...置き忘れか?

フェスラー警部補によると、誰かが故意にこの物体を校内に仕掛けた可能性が低く、置き忘れた所有者も名乗り出ていないと付け加えた。

「学校やその地域、あるいはその地域の特定の誰かに対する脅迫は一件もありませんでした。そのため、意図的に行われたことを示すものは、私たちの知る限り何もありません」

さらに「もし置き忘れた誰かが名乗り出たとしたら、"ご心配をおかけして申し訳ありません "とでも言わないと驚きますよ」と冗談を交えて彼は語っている。

マクミンビル警察はこの一連の流れをフェイスブックで投稿すると、「物騒な話かと思ったら、なんか笑える話だった」「本物じゃなくて本当に良かった」「落とした持ち主は今焦ってるころなんじゃない?」など、さまざまな声が集まった。

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実際の“イヌのフン”の画像。