誤って3mのサメを釣ってしまった男性が海へ飛び込む動画が話題に「なぜこんなに冷静?」「死にたいの?」と驚きの声多数

  • 文:大村朱里

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Shuttersock-frantisekhojdysz ※写真はイメージです

フロリダのある漁師が、12フィート(約3.65m)の巨大ザメを間違えて釣ってしまった際に、サメがいる海へ飛び込む "鋼鉄の度胸 "を披露した。その様子を捉えた驚愕の動画がネット上で話題になっている。

誤って餌に食らいついた巨大ザメに立ち向かう...

アメリカ・南フロリダに住む機械工であり、自身のYouTubeにて釣りについての動画を投稿しているブランドン・グリフィンさん。彼はフロリダ・パンハンドルの "人里離れたビーチ "で釣りをしていたとき、誤って頭がハンマーに似た巨大ザメの「ハンマーヘッド・シャーク」が餌に食らいついてしまったという。ハンマーヘッドが釣り上げられることはめったになく、ましてやフロリダ海域での水揚げや所有は州法により違法である。

偶然、この巨大ザメを針にかけてしまった彼は「ハンマーヘッドはとても傷つきやすく、45分以上格闘するとは彼らの健康を害する可能性がある」と考え、迷わず自らが海へ入りサメを無事に戻すことを決心。できるだけ早くリールを巻いて水中でフックを外すため、大胆にもサメがいる海へ向かった。

彼の友人が撮影した映像には、長い引き合いの格闘の末、サメを浅瀬に巻き上げる男性の姿が映し出されている。その後、グリフィンさんと友人は海に飛び込み、巨大なサメのハンマーのような部分を掴み、海へと誘導した。動画は、ハンマーヘッドが海へと泳ぎ去るシーンで締めくくられる。グリフィンさんによると、このサメとの格闘は約22分ほどかかったという。

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「死にたいの?」グリフィンさんの行動に驚きを隠せない声

この動画がSNSで拡散されると、「なんでこんなに冷静なんだ」「今まで見た中で最も壮大な動画だ」などと、グリフィンさんが取った行動に対して驚きを隠せないという声が広がった。中には「彼は死を望んでいるに違いない」と彼が不必要に命を危険にさらしていると非難する人もいた。たしかに体重500ポンド(約226kg)以上にもなる、サメ種の中でも最大で危険とされているハンマーヘッドシャークと一緒に海に入るのは無謀に思えるかもしれない。しかし、グリフィンさんは細心の注意を払っていたと語っている。

「水中では必ず2人の人間がリリースを手伝っていた。また、ハンマーヘッドの下にある口に手を近づけないように、そして、サメが泳いで戻ってきて足を狙われないように、細心の注意をはらった」という。また、彼は「ハンマーヘッドが "大きいだけ”で怖がられているように感じている」とNew York Post誌の取材に対して答えている。

「私はかなりの数のハンマーヘッドを助けてきたけど、彼らは本当に何の害もない。ハンマーヘッドについては、野生であっても心配はしていない。それよりも、とても大きなオオメジロザメやイタチザメがいるのではないかと考える方が怖い」と付け加えた。

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実際の映像。