「メイド・イン・カナダ」を貫く。高機能素材で圧倒的保温力を実現する、カナダグースのプレミアムダウン

  • 文:小暮昌弘(LOST & FOUND)
  • 写真:宇田川 淳
  • スタイリング:井藤成一
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モデル名は「エクスペディション パーカ」。80年代に南極のマクマード基地で働く科学者のために製作されたモデルをスタイリッシュなフードと内ポケットを追加することでアップデートしている。同ブランドが開発した機能素材の「アークティックテック®」を採用、各所のディテールやポケットなども機能的にデザインされており、アメリカ国立科学財団の極地研究部門が極地で実証しているパフォーマンスを備えている。¥248,600/カナダグース

「大人の名品図鑑」ダウン編 #3

軽くて暖かく、アウトドアスポーツはだけでなくデイリーユースにも使えるダウンジャケットは、いわば冬の最強アウター。機能性はもちろんのこと、最近ではファッション性を備えたダウンジャケットも数多く登場している。今回の「大人の名品図鑑」は、そんなダウンジャケットの名品を集めてみた。

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ここ数年、左肩に赤いディスクロゴがデザインされたカナダグースのダウンジャケットを目にする機会が増えた。2000年前半から日本でも急激に増えたと記憶しているが、このブランドの歴史は古く、ブランド名にもあるように北米カナダで57年に創業され、すでに70年近い歴史をもつブランドだ。

カナダに移住してきた創業者のサム・ティックがウールのベスト、レインコート、スノーモービルウェアを専門とするMetro Sportswearをトロントで設立したのが57年。そして70年代にこの会社に加わったのが、ティックの義理の息子であるデーヴィット・リース。彼は大容量のダウンが充填できる機械を開発し、これをきっかけに同社はダウンウェアの製造に注力し、大きく成長する。

80年代に入ると、南極のマクマード基地に滞在する研究者たちのニーズに応えた「エクスペディション パーカ」を開発。そのダウンジャケットは同ブランドを象徴する1着となり、「ビッグ・レッド」のニックネームで親しまれるようになった。82年、ローリー・スクレスレットがカナダ人として初めてエベレスト登頂に成功するが、この時、彼が着用していたのもカナダグースが特別に製作したダウンジャケット。このようにカナダグースは登山家や極地で働くプロたちから支持される本格派のダウンジャケットを長くつくってきた。

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映画界からも愛されるカナダグースのダウン

そんなカナダグースのダウンジャケットが2004年にスクリーンにも登場する。『デイ・アフター・トゥモロー』と『ナショナル・トレジャー』だ。前者はローランド・エメリッヒが監督したSF大作で、地球温暖化によって世界的に気候が激変、突然訪れた氷河期に混乱する人々を描くパニック映画だ。VFXによってつくられたリアルな竜巻や津波が観る人の恐怖を増幅する。カナダグースが登場するのにこれ以上相応しい筋立てはないのではないだろうか。

後者はニコラス・ケイジ扮するトレジャー・ハンターで学者のベン・ケイツが活躍するアドベンチャー映画。アメリカ独立宣言に中に隠されたテンプル騎士団の財宝を巡って、争奪戦を繰り広げるストーリー。冒頭に北極の場面が出てくるが、この時、主人公を始めとするハンターたちが着ていたのがカナダグースのダウンジャケットだ。黒や白のダウンの肩に、赤いカナダグースのディスクロゴがデザインされていた。

カナダグースのWEBサイトを見ると、それ以降も『マネー・モンスター』(16年)や『マンチェスター・バイ・ザ・シー』(16年)など、多くの作品でダウンジャケットが登場していたことがわかる。実は同ブランドのダウンジャケットは映画の製作現場で俳優や製作者たちによって愛用されており、長時間に渡る過酷な撮影からスタッフの身を守っていたのだ。その信頼性もあって、映画の雪山などの場面に数多く登場したのではないだろうか。

カナダグースは現在でもメイド・イン・カナダにこだわり、使用する素材=ダウンはすべてRDS(レスポンシブル・ダウン・スタンダード)認証を取得している。すべての製造工程は熟練した職人たちによる手仕事で行われていると聞く。

今回紹介するモデルは、そんなカナダグースの歴史を物語る「エクスペディション パーカ」の最新版だ。同ブランドが誇る高機能素材「アークティックテック®」を採用、高い撥水性を備え、過酷な環境や気象でもさらりとした着心地が味わえる。フードのトリムは取り外しが可能で、内外に多彩なポケットを配置、バッグ不要なくらいの収納能力をもつ。未開の氷原を探検する時でも、凍てつくような寒さの大都会でも、あなたの身体を確実に、そして優しく温めてくれる1着となるだろう。

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カナダ生まれらしいデザインとカラーリングのこのディスクロゴが、カナダグースのアイコンだ。57年の創業以来、多くの冒険家や登山家の活動を支えてきた確かな実績をもつ。

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内側には「バックパックストラップ」を装備。肩に掛けることで、ハンズフリーでダウンジャケットを運ぶことができる。

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ダウンジャケットの内側にナイロン製で伸縮性のある「スノースカート」を装備。冷たい外気の侵入を防いでくれる。

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耐久性と撥水性に優れた「リサイクルオーガニックアークティックテック®」を素材に採用しながらも軽やかな印象に仕上げたモデルで、名前は「パラダイム チリワック ボンバー ブラックレーベル」。ダウンがたっぷりと入ったフードが保温性を高め、外気の侵入を防いでくれる。¥231,000/カナダグース

カナダグースジャパン

TEL:03-6758-1789

www.canadagoose.jp

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