日本酒の老舗・七賢とアラン・デュカスが共同で開発した、酒粕の華やかな香りを蒸溜したまったく新しい焼酎が登場

  • 文:Pen編集部

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処分されていた酒粕を活用し、まったく新しいスピリッツが登場した。

1750年の創業の老舗酒造、山梨銘醸・七賢と、世界的な料理人のアラン・デュカスが、自然と調和する食文化の新たな価値共創を考え、酒粕の華やかな香りを蒸溜したというまったく新しい焼酎(スピリッツ)を発売した。

山梨が誇る老舗酒蔵の七賢が、フランス料理界の巨匠アラン・デュカスの協力により、持続可能な開発目標(SDGs)の哲学に基づき、オリジナルスピリッツ「アラン・デュカス・サステナブル・スピリッツ」を開発。日本酒の搾り粕である酒粕に含まれた華やかな香りを有するアルコールを蒸溜することで取得する焼酎(スピリッツ)を、同じく白州の地でウイスキーづくりを行うサントリー白州蒸溜所の樽で熟成させることで、唯一無二の蒸溜酒が誕生した。七賢の特徴である吟醸酒由来の吟醸香が清涼感あふれる爽やかさを強調し、そしてウイスキー樽で熟成させることで熟成感とまろやかさが生まれ、全体が複層的で、複雑性を帯びる味わいに。酒粕由来の焼酎(スピリッツ)をウイスキー樽で熟成させるのは世界でも大変希少な製法だ。地球環境に配慮したこの哲学に共感したアラン・デュカスは、デュカス・パリのシェフ・ソムリエであるジェラール・マルジョンと共に、このスピリッツを使用したカクテルレシピも提案。焼酎として炭酸割りで楽しめる以外にも、スピリッツとしてカクテルのベースとして楽しむことも推奨している。

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アラン・デュカスは、このスピリッツを使用したカクテルレシピを提案。

日本酒の製造過程の副産物である酒粕は、これまで伝統的な和食の調味料として活用されていたが、時代の変化とともにその需要は低下し、大量の酒粕が産業廃棄物として処理されている。1750年創業の七賢は、2014年のリニューアルに伴い、生産量が倍増したことで発生するこの酒粕の現状を新たな価値創造の機会と捉え、酒粕の中に秘められた可能性を探究し、世界でも希少な方法で焼酎(スピリッツ)への変革に成功。七賢選りすぐりの米からなる酒粕の、吟醸香が残る華やかなアルコールを引き出し、同じく白州の地でウイスキーづくりを行うサントリー白州蒸溜所の樽で熟成させた。この製法は、同質の白州の仕込み水で製造された日本酒の酒粕と、ウイスキー樽との親和性に基づくもの。そして、蒸溜後の酒粕は米の栄養が凝縮されているため、山梨県の和牛の飼料として利用、畜産農家の経済的負担を軽減し、さらに和牛の品質向上に寄与する効果も期待されている。

七賢は、エコロジカルな価値観を貫く取り組みとして、2022年より企業全体で使用する電力をグリーンエネルギー(水力発電)に切り替え、年間510トンものCO2排出を削減しているという。この「アラン・デュカス・サステナブル・スピリッツ」の蒸溜にもグリーンエネルギーが使用されている。山梨・白州で展開する新たなエコシステムは、老舗の造り酒屋だからこそなしえる、地元の名水を守るための持続可能なプロジェクトなのだ。

アラン・デュカス・サステナブル・スピリッツ

¥ 3,300(税込)
720 ml アルコール分37度
https://shop.sake-shichiken.co.jp