清澄白河で焙煎するオールプレス・エスプレッソの冬限定コーヒー、世界共通の味を愉しむ

  • 写真・文:一史

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「濃厚なチョコレート、キャラメル、チェリーの芳醇なフレーバー」。エスプレッソ抽出の味がそのように表現されるオールプレス・エスプレッソのホリデーシーズン限定「フェスティブ ブレンド」。エチオピア産、インドネシア産、グアテマラ産の生豆を日本国内で自家焙煎。右 200g ¥2,400(税込)、左 100g ¥1,500(税込)。

ロースタリー(焙煎所)とカフェを構えるコーヒー店「オールプレス・エスプレッソ(以下、オールプレス)」。東京・清澄白河のコーヒーカルチャーの先駆けになった店だ。ニュージーランドを拠点にする創設者マイケル・オールプレスが日本でこの地を選び、「オールプレス・エスプレッソ 東京ロースタリー&カフェ」を設けたのが2014年のこと。ブルーボトルコーヒーが同エリアに日本初上陸したのが2015年だから、オールプレスのほうが早いオープンだった。日本で焙煎されたブレンド豆も原則として味は世界共通。店があるニュージーランド、オーストラリア、イギリス、日本のどこでも馴染みの味に出会えることが彼らの誇りだ。

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フェスティブ ブレンドのファミリー大集合。ドリップバッグ、ギフトボックス、レギュラー豆とのセットなどバリエーションが豊富。

カフェ開店時間の9時頃は常連客が次々にやってきて、日中は訪日客やコーヒー店巡りの若者らで賑わう店。このようにカフェで有名になったオールプレスだが、主たる事業はコーヒー豆の卸しと一般販売。卸し先にバリスタトレーニングをするほど、抽出方法にもこだわった豆を提供している。
このたび冬季限定で新発売された「フェスティブ ブレンド」にも、彼らの思いが込められている。寒い冬を暖かにくつろぐための至極の一杯。店で出すフェスティブ ブレンドはエスプレッソ抽出のみだが、ハンドドリップで淹れても大満足のおいしさだ。酸味、甘み、コクのバランスが取れた、ため息の出るホッとした旨味。冷めてもエグみが出ずまろやかなのは、日本に数台しかないとされる熱風式焙煎機の成せる技らしい。焦げた風味のないすっきりとした味わい。高級なシングルオリジンに相当する爽やかさである。

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カフェで提供されるメニューより。右のコーヒーは記事担当者イチオシの定番「ロングブラック」。エスプレッソの湯割りであるアメリカーノの一種で、舌にまとわりつかず爽やか。エスプレッソの濃厚な風味のまま、とろみだけを取り除いたようなクセのない逸品だ。左はパン好きもチーズ好きも魅了する、ケールペーストを使った焼きサンドイッチ。ブラックコーヒーとの相性も抜群である。右 ¥450(税込)、左 ¥800(税込)。

家庭でエスプレッソの味に近づけたい人は、火に掛けて水蒸気を出すポット形状の器具「マキネッタ」が最適なようだ。フェスティブ ブレンドはオールプレスのスタッフがマキネッタで淹れておいしさを確認済み。低価格品なら数千円ほどから入手できるマキネッタをこの機会にトライするのもいいかもしれない。
一方でオールプレスはペーパー式ハンドドリップにも真剣に取り組んでいる。11月20日(月)にはコーヒードリッパー「HARIO x Allpress V60」を発売。日本のHARIOとコラボした念願のオリジナル品である。V60は海外人気も高いすっきりと抽出する傑作ドリッパーだ。同製品の詳細は記事末の写真にて。

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カフェでコーヒーのお供に楽しむケーキ類。左から時計回りに、ブルーベリー&アーモンドクランブルケーキ ¥500(税込)、くるみ入りバナナケーキ ¥500(税込)、パンプキンチーズケーキ ¥600(税込)。

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大人気の「ラテ」も外せないドリンク。ダブルショットのエスプレッソ入りでコーヒー感が強く、濃すぎず苦すぎずの絶妙さ。ミルク感は薄めであっさり。テイクアウトは写真のスタイリッシュな紙コップで提供される。¥530(税込)

カフェが提供するコーヒードリンクの豆はすべて店内奥の焙煎機で焙煎されたもの。どのドリンクもバランスが取れた上質さなのが印象的だ。コーヒーが持つ要素のうち一点突破でのインパクト狙いとはベクトルが異なる、安定したおいしさの追求。コーヒーコミュニティのハブとして、近隣で働く人や住民がデイリーに集うのも納得の店である。

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木材倉庫をリノベートした「オールプレス・エスプレッソ 東京ロースタリー&カフェ」。2022年4月に店内をリニューアルしてスタンディングカウンターを設置。

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店内奥にある熱風焙煎機。卸し用のコーヒー豆もこれで焙煎し、梱包や発送もこの部屋で行われる。カフェスペースとはガラスで隔てられ、客に作業の様子を見せるオープンな姿勢だ。

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焙煎部屋に置かれた世界各国の生豆。この豆を最初にブレンドしてから一緒に焙煎機に入れるのがオールプレスのやり方。

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昨年リニューアルした店内。風格ある木材、大谷石など建築好きもワクワクする要素が満載である。スタッフの作業スペースを飾る淡いグリーンのタイルが店のアイコニックなマテリアル。

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左がコーヒードリッパー「HARIO x Allpress V60」。今年6月に数量限定販売した製品の再リリース。タイルとリンクする色彩で、外側の凹凸柄は職人の手仕事によるもの。¥3,300(税込)

モダンアートの東京都現代美術館が近くにあり、芸術とコーヒーを巡る散歩コースでもあるオールプレス(ちなみに同美術館2階のカフェ「二階のサンドイッチ」もオールプレスの豆を使用)。国内展開は東京の2店のみで、もうひとつはグランドオープンで話題の虎ノ門ヒルズにある「オールプレス・エスプレッソ 虎ノ門 カフェ」。こちらでもフェスティブ ブレンドを含む豆を購入できる。もちろん公式サイトでのネット購入も可能だ。世界1,500以上ものカフェやレストランに卸すオールプレスの味の実力を、自宅や職場で確かめてみよう。

Allpress Espresso Tokyo Roastery & Cafe

東京都江東区平野3-7-2
営業:9時〜17時(土日祝は10時〜18時)
定休日:無休
TEL:03-5875-9131

www.allpressespresso.com/ja

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【画像】清澄白河で焙煎するオールプレス・エスプレッソの冬限定コーヒー、世界共通の味を愉しむ

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「濃厚なチョコレート、キャラメル、チェリーの芳醇なフレーバー」。エスプレッソ抽出の味がそのように表現されるオールプレス・エスプレッソのホリデーシーズン限定「フェスティブ ブレンド」。エチオピア産、インドネシア産、グアテマラ産の生豆を日本国内で自家焙煎。右 200g ¥2,400(税込)、左 100g ¥1,500(税込)。

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フェスティブ ブレンドのファミリー大集合。ドリップバッグ、ギフトボックス、レギュラー豆とのセットなどバリエーションが豊富。

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カフェで提供されるメニューより。右のコーヒーは記事担当者イチオシの定番「ロングブラック」。エスプレッソの湯割りであるアメリカーノの一種で、舌にまとわりつかず爽やか。エスプレッソの濃厚な風味のまま、とろみだけを取り除いたようなクセのない逸品だ。左はパン好きもチーズ好きも魅了する、ケールペーストを使った焼きサンドイッチ。ブラックコーヒーとの相性も抜群である。右 ¥450(税込)、左 ¥800(税込)。

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カフェでコーヒーのお供に楽しむケーキ類。左から時計回りに、ブルーベリー&アーモンドクランブルケーキ ¥500(税込)、くるみ入りバナナケーキ ¥500(税込)、パンプキンチーズケーキ ¥600(税込)。

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大人気の「ラテ」も外せないドリンク。ダブルショットのエスプレッソ入りでコーヒー感が強く、濃すぎず苦すぎずの絶妙さ。ミルク感は薄めであっさり。テイクアウトは写真のスタイリッシュな紙コップで提供される。¥530(税込)

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木材倉庫をリノベートした「オールプレス・エスプレッソ 東京ロースタリー&カフェ」。2022年4月に店内をリニューアルしてスタンディングカウンターを設置。

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店内奥にある熱風焙煎機。卸し用のコーヒー豆もこれで焙煎し、梱包や発送もこの部屋で行われる。カフェスペースとはガラスで隔てられ、客に作業の様子を見せるオープンな姿勢だ。

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焙煎部屋に置かれた世界各国の生豆。この豆を最初にブレンドしてから一緒に焙煎機に入れるのがオールプレスのやり方。

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昨年リニューアルした店内。風格ある木材、大谷石など建築好きもワクワクする要素が満載である。スタッフの作業スペースを飾る淡いグリーンのタイルが店のアイコニックなマテリアル。

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左がコーヒードリッパー「HARIO x Allpress V60」。今年6月に数量限定販売した製品の再リリース。タイルとリンクする色彩で、外側の凹凸柄は職人の手仕事によるもの。¥3,300(税込)

高橋一史

ファッションレポーター/フォトグラファー

明治大学&文化服装学院卒業。文化出版局に新卒入社し、「MRハイファッション」「装苑」の編集者に。退社後はフリーランス。文章書き、写真撮影、スタイリングを行い、ファッション的なモノコトを発信中。
ご相談はkazushi.kazushi.info@gmail.comへ。

高橋一史

ファッションレポーター/フォトグラファー

明治大学&文化服装学院卒業。文化出版局に新卒入社し、「MRハイファッション」「装苑」の編集者に。退社後はフリーランス。文章書き、写真撮影、スタイリングを行い、ファッション的なモノコトを発信中。
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