ロースタリー(焙煎所)とカフェを構えるコーヒー店「オールプレス・エスプレッソ(以下、オールプレス)」。東京・清澄白河のコーヒーカルチャーの先駆けになった店だ。ニュージーランドを拠点にする創設者マイケル・オールプレスが日本でこの地を選び、「オールプレス・エスプレッソ 東京ロースタリー&カフェ」を設けたのが2014年のこと。ブルーボトルコーヒーが同エリアに日本初上陸したのが2015年だから、オールプレスのほうが早いオープンだった。日本で焙煎されたブレンド豆も原則として味は世界共通。店があるニュージーランド、オーストラリア、イギリス、日本のどこでも馴染みの味に出会えることが彼らの誇りだ。
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カフェ開店時間の9時頃は常連客が次々にやってきて、日中は訪日客やコーヒー店巡りの若者らで賑わう店。このようにカフェで有名になったオールプレスだが、主たる事業はコーヒー豆の卸しと一般販売。卸し先にバリスタトレーニングをするほど、抽出方法にもこだわった豆を提供している。
このたび冬季限定で新発売された「フェスティブ ブレンド」にも、彼らの思いが込められている。寒い冬を暖かにくつろぐための至極の一杯。店で出すフェスティブ ブレンドはエスプレッソ抽出のみだが、ハンドドリップで淹れても大満足のおいしさだ。酸味、甘み、コクのバランスが取れた、ため息の出るホッとした旨味。冷めてもエグみが出ずまろやかなのは、日本に数台しかないとされる熱風式焙煎機の成せる技らしい。焦げた風味のないすっきりとした味わい。高級なシングルオリジンに相当する爽やかさである。
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家庭でエスプレッソの味に近づけたい人は、火に掛けて水蒸気を出すポット形状の器具「マキネッタ」が最適なようだ。フェスティブ ブレンドはオールプレスのスタッフがマキネッタで淹れておいしさを確認済み。低価格品なら数千円ほどから入手できるマキネッタをこの機会にトライするのもいいかもしれない。
一方でオールプレスはペーパー式ハンドドリップにも真剣に取り組んでいる。11月20日(月)にはコーヒードリッパー「HARIO x Allpress V60」を発売。日本のHARIOとコラボした念願のオリジナル品である。V60は海外人気も高いすっきりと抽出する傑作ドリッパーだ。同製品の詳細は記事末の写真にて。
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カフェが提供するコーヒードリンクの豆はすべて店内奥の焙煎機で焙煎されたもの。どのドリンクもバランスが取れた上質さなのが印象的だ。コーヒーが持つ要素のうち一点突破でのインパクト狙いとはベクトルが異なる、安定したおいしさの追求。コーヒーコミュニティのハブとして、近隣で働く人や住民がデイリーに集うのも納得の店である。
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モダンアートの東京都現代美術館が近くにあり、芸術とコーヒーを巡る散歩コースでもあるオールプレス(ちなみに同美術館2階のカフェ「二階のサンドイッチ」もオールプレスの豆を使用)。国内展開は東京の2店のみで、もうひとつはグランドオープンで話題の虎ノ門ヒルズにある「オールプレス・エスプレッソ 虎ノ門 カフェ」。こちらでもフェスティブ ブレンドを含む豆を購入できる。もちろん公式サイトでのネット購入も可能だ。世界1,500以上ものカフェやレストランに卸すオールプレスの味の実力を、自宅や職場で確かめてみよう。
Allpress Espresso Tokyo Roastery & Cafe
東京都江東区平野3-7-2
営業:9時〜17時(土日祝は10時〜18時)
定休日:無休
TEL:03-5875-9131
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【画像】清澄白河で焙煎するオールプレス・エスプレッソの冬限定コーヒー、世界共通の味を愉しむ
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ファッションレポーター/フォトグラファー
明治大学&文化服装学院卒業。文化出版局に新卒入社し、「MRハイファッション」「装苑」の編集者に。退社後はフリーランス。文章書き、写真撮影、スタイリングを行い、ファッション的なモノコトを発信中。
ご相談はkazushi.kazushi.info@gmail.comへ。
明治大学&文化服装学院卒業。文化出版局に新卒入社し、「MRハイファッション」「装苑」の編集者に。退社後はフリーランス。文章書き、写真撮影、スタイリングを行い、ファッション的なモノコトを発信中。
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