淡路島に誕生した貸別荘「テロワール」で、自然とつながり五感を呼び覚ます体験を

  • 文:Pen編集部

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温かな風やミネラルを多く含む大地など、恵まれた気候が広がる兵庫県淡路島。多様な植物や生き物が生息するこの土地の個性を活かし、香りと食を軸にその豊かさを探究したい──そんな想いから、自然の恵みに囲まれた丘の上に、「自然の循環とつながる貸別荘」をコンセプトにした宿泊施設「TERROIR(テロワール)」がオープンした。

テロワールとは、フランス語で「その土地の風土が味や質に大きく作用する」という意味を成す言葉。エネルギーに満ちあふれる大地から、豊富な食材や香りの文化を育んできた淡路島ならではの魅力を存分に堪能してもらうため、こだわりの詰まった寛ぎの空間と特別な体験を提供する。

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建物に配された大きな窓からは、緑豊かな自然と瀬戸内海が一望できる。
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蔵棟の1階には、薪火料理ができるキッチンスペースと精油の蒸留所を併設。

客室は、築250年以上の歴史ある蔵を移築した2階建ての建物「KURA」と、ミニマルで美しい2つの小屋「F HUT」「S HUT」の全3棟。デザイナーの小倉寛之が率いるDRAWERS(ドロワーズ)が企画から設計までを手がけ、運営する。居心地のよさや開放感を生むため、建物の窓から瀬戸内海の眺めが一望でき、海風が心地よく入る構造に工夫を凝らしている。

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ただ宿に滞在するのではなく、淡路島の自然がもたらすエネルギーに触れながら滞在する。そんな自然や土地とのつながりを五感で感じることが、ここでの滞在価値となる。

敷地内で栽培された野菜やハーブを収穫してキッチンスペースで料理ができたり、併設する蒸溜所では植物の精油を抽出する蒸留体験ができたりと、ここでしか味わえない体験が待っている。自身で蒸留した香りは、後日ナチュラルフレグランスとなって手元に届き、大切な人と過ごした旅の記憶を思い起こしてくれるはず。

日々のストレスを解放し、生きていく力をチャージしたい、そんな人にぜひともおすすめしたい場所だ。

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サステイナブルなプロダクトブランド「wa/ter」を展開するドロワーズが、淡路島の植生がもたらす香りを探求する活動拠点でもある蒸留所。宿泊客はここで、植物の精油を抽出する様子の見学や蒸留体験(事前予約制)ができる。

テロワール

兵庫県淡路市釜口字松原1191
メールアドレス:terroir@islandliving.jp
客室数:3棟(それぞれ定員5名まで)
https://islandliving.jp/tettoir