文学、ファッション、音楽、映像……。それぞれ異なる分野で活躍する旬の表現者たちが、いまの気分を映したリアル・クローズを着る。Pen最新号、2023年秋冬ファッション特集『時代を超える服』より抜粋して掲載する。
Pen最新号は、2023年秋冬ファッション特集『時代を超える服』。新作でありながら、時代を超えた魅力を放ち、心をくすぐる服に注目し、さらに最新トレンドのクワイエット・ラグジュアリー、一歩先のジェンダーレススタイルまでを紹介。過去と現在、未来を行き来しながら、気になるファッションの“いま”を解き明かす。
2023年秋冬ファッション特集『時代を超える服』
Pen 2023年11月号 ¥990(税込)
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Jose Ando
Novelist
安堂ホセ
1994年、東京都生まれ。『ジャクソンひとり』で第59回文藝賞を受賞しデビュー、同作で芥川賞候補に。最新作は『迷彩色の男』。
見る角度や光の当たり方によって表情が変わる玉虫色のコートを主役としたスタイリング。ポップな柄のベストと黄色のTシャツをインナーに挟み込むことで、落ち着いたトーンになりがちな秋冬の装いに彩りを与える。コート¥97,900/ヨーク(エンケルTEL:03-6812-9897) ベスト¥130,900/リア×ランド オブ トゥモロー(ランド オブ トゥモロー 丸の内店TEL:03-3217-2855) Tシャツ¥19,800/キャバン(キャバン 丸の内店TEL:03-3286-5105) パンツ¥143,000/オーラリー(オーラリーTEL:03-6427-7141)
Q1. ご自身にとってのリアルクローズとは?
普段はTシャツにプリーツ プリーズ イッセイ ミヤケのパンツという楽な組み合わせで、日によって色だけ変えています。
Q2. 「クリエイティブ」をどう捉えている?
表現すること全般。僕は小説家ですが、執筆だけではなく公の場で話したりSNSで発信したりすることもすべて含まれると思います。
Q3. この秋冬に買いたい・着たいアイテムは?
その時に好きなミュージシャンに影響されるタイプなので、今季はニュージーンズやケレラが着ているブランドを検索してみます。
ざっくりした編み地のニットに、襟の装飾が目を引くシャツを合わせることで、組み合わせはシンプルながら退屈な着こなしにならない。足元を革靴ではなくスニーカーにするのもポイント。仕事着としても機能しつつ、遊び心を感じる。シャツ¥33,000/ディガウェル(ディガウェルTEL:03-5722-3392) ニット¥103,400/シュタイン(エンケルTEL:03-6812-9897) パンツ¥61,600/アルテリア(イーライトTEL:03-6712-7034) シューズ¥31,900/サロモン(サロモンコールセンターTEL:03-6631-0837) 他は私物

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Reo Yoshioka
Fashion Buyer
吉岡レオ
1993年、東京都生まれ。2015年にユナイテッドアローズ入社。22年には「ユナイテッドアローズ&サンズ」のバイヤーに就任。
発色が美しい真っ赤なコートは薄手の生地なので、冬はレイヤードを楽しめる。ナードな印象のスウェットシャツは、SNSを中心に話題のブランド、オールドフォークハウスより。コート¥71,500/ディガウェル(ディガウェルTEL:03-5722-3392) シャツ¥30,800/オールドフォークハウス(オールドフォークハウス www.oldfolkhouse.com) パーカ¥53,900/オーラリー(オーラリーTEL:03-6427-7141) 帽子¥51,700/ニコラスデイリー(イーライトTEL:03-6712-7034) 他は私物
Q1. ご自身にとってのリアルクローズとは?
ライフスタイルに寄り添うものです。たとえば店頭に立つ時の格好もそのひとつ。一般的には衣装のようなものだと思うんですが、自分にとってはそれもリアルです。
Q2. 「クリエイティブ」をどう捉えている?
0から1をつくるだけではなく、既に完成されているものに付加価値をつけることも、いまならではのクリエイティブなのかなと思います。
Q3. この秋冬に買いたい・着たいアイテムは?
夏からずっとサルエルパンツが気分。ブランドはサルバム、ガンリュウ、ジュンヤ・ワタナベ。まわりに穿いてる人はいませんが(笑)
襟元のワンポイントが光るジャケットはざっくり羽織れる万能選手。七分丈のパンツは分厚いソールを合わせるといい。ジャケット¥161,700/ストーンアイランド(ストーンアイランドジャパンTEL:03-3400-1707) ニット¥59,400/ストックホルム サーフボード クラブ(エドストローム オフィスTEL:03-6427-5901) パンツ¥51,700/インカミング(イーライトTEL:03-6712-7034) シューズ¥80,300/アデュー(バウ インクTEL:070-9199-0913) サングラス¥41,800/アヤメ(アヤメTEL:03-6455-1103) 他は私物
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Himi
Musician
ヒミ
1999年、東京都生まれ。最新作は2023年リリースの『たのしい夜』。俳優としても三宅唱監督の『ケイコ 目を澄ませて』などで好演。
着こなしの主役は、古きよきアメカジを彷彿とさせるユニクロのシャツジャケット。ショーツは素材をレザーにすることで秋仕様に。ジャケット¥5,990/ユニクロ(ユニクロ TEL:0120-170-296) フーディ¥14,300/ニードルズ(ネペンテスTEL:03-3400-7227) パンツ¥71,500/インターナショナルギャラリー ビームス(インターナショナルギャラリー ビームスTEL:03-3470-3948) シューズ¥154,000/ジェイエムウエストン(ジェイエムウエストン 青山店TEL:03-6805-1691) サングラス¥53,900/アイヴァン(アイヴァン 東京ギャラリーTEL:03-3409-1972)
Q1. ご自身にとってのリアルクローズとは?
高いとか安いとかは関係なく、友人にもらったものや、昔からもっていたものをずっと大切にすることで、それがリアルクローズになると感じています。
Q2. 「クリエイティブ」をどう捉えている?
自分のアイデアをもとに行動を起こすこと。音楽だったら、いいメロディや歌詞を思いついたらすぐに記録してみる。突発的に動くことが大切だと思います。
Q3. この秋冬に買いたい・着たいアイテムは?
服はもらってばかりであまり買わないんですが、マフラーは毎年買い足しています。デザインは格好いいよりもかわいいものが好み。

素材違いの黒で上下を揃えたシックな装いが、パンキッシュな髪型によく似合う。コート¥159,500/スタジオ ニコルソン(スタジオ ニコルソン 青山TEL:03-6450-5773) ジャケット¥132,000/オーエーエムシー(エドストローム オフィスTEL:03-6427-5901) シャツ¥63,800/サルバム(サルバム eメール:info@sulvam.com) パンツ¥46,200/ソウシオオツキ(エムエイティティ eメール:info@the-matt.com) ベルト¥27,500/ディガウェル(ディガウェルTEL:03-5722-3392) グローブ¥30,800/アーニーパロ(アーニー インク eメール:info@erniepalo.com)
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Kento Yamada
Videographer
山田健人
1992年、東京都生まれ。大学時代から独学で映像を学び、 2015年
よりフリーとして活動。バンド、yahyelのメンバーとしても活躍中。
長髪と相性が抜群によいロングシャツを使ったお手本のようなスタイリング。エメラルドグリーンのレザージャケットをはじめ、あえて春らしい色合わせで秋冬を過ごすというのが面白い。ジャケット¥198,000/リバーバレイト(イーライトTEL:03-6712-7034) シャツ¥57,200/ダブレット(エンケルTEL:03-6812-9897) パンツ¥73,700/マラン(イザベル マラン 青山店TEL:03-6427-3443) シューズ¥15,400/ナイキ スポーツウェア(ナイキ カスタマーサービスTEL:0120-6453-77)
Q1. ご自身にとってのリアルクローズとは?
状況や場所によりすべてがリアルといえます。自分にとって唯一リアルじゃないのはショートパンツ。学生時代スポーツをやっていてふくらはぎが筋肉質なので(笑)
Q2. 「クリエイティブ」をどう捉えている?
単位があるもの。音楽なら1曲、映像なら1本。自分の中では、思考からかたちになり蓄積されていく段階で、それをクリエイティブと呼ぶようにしています。
Q3. この秋冬に買いたい・着たいアイテムは?
マリアーノのアイテムは常にチェックしています。あと、たくさんもっているのに着ていなかったセットアップに今度こそ挑戦したい。
マスキュリンなアメリカンスタイルを現代のブランドで再構築。インナーに赤を挟むだけで華のある印象に。スカーフをアクセサリー感覚で使うのも気分。ジャケット¥170,500/カナダグース(カナダグースジャパンTEL:03-6758-1789) ジャンプスーツ¥89,100/サウザンズ(サウザンズ https://1000s.jp) ニット¥50,600/サルバム(サルバム eメール:info@sulvam.com) スカーフ¥30,800/アワー レガシー(エドストローム オフィスTEL:03-6427-5901) シューズ¥103,400/アデュー(バウ インクTEL:070-9199-0913)

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