「大人の名品図鑑」ミッション:インポッシブル編 #5
トム・クルーズが主演を務め、世界的な人気を誇るアクション映画「ミッション:インポッシブル」シリーズ。待望の最新作、シリーズ7作目の『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』が今年7月に公開された。今回の「大人の名品図鑑」は、この人気アクションシリーズに登場した名品について考察する。
ビジネスバッグの定番と言える「アタッシェケース」。「アタッシェ」とはもともとはフランス語で、大使館、あるいは公使館付きの随行員のこと。彼らは重要な書類を扱うことも多く、堅牢で鍵などが付いてセキュリティもしっかりした鞄が必要となり、このデザインのバッグが生まれたと言われている。形状が箱型で、床に置いた時にバッグ自体が自立する。また書類を折り曲げることなく、そのまま重ねて収納できる。これアタッシェケースの大きな特徴だろう。
このアタッシェケースが登場する映画では『007 ロシアより愛を込めて』(64年)が有名だ。ショーン・コネリー演じるジェームズ・ボンドがもつアタッシェケースにはさまざまな仕掛けが施され、完全に彼の武器の一つになっている。『ミッション:インポッシブル』シリーズでもいくつかの作品でアタッシェケースが登場するが、一番の活躍を見せるのが4作目の『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』(11年)だろう。
核戦争を目論む敵、カート・ヘンドリクス(ミカエル・ニクヴィスト)と女殺し屋サビーヌ(レア・セドゥ)、そしてイーサンとそのチームが暗号ファイルを巡って三つ巴になり争う場面で重要な役割を演じるアタッシェケースが、月の石を地球に持ち帰ったことでもよく知られるゼロハリバートンの製品だ。
劇中ではアタッシェケースの中にプリンターが仕込まれており、サビーヌから受け取った核兵器発射ための制御コードがウィリアム・ブランド(ジェレミー・レナー)の眼に仕込まれた仕掛けを通して転送されて、アタッシェケースの中でデータがプリントされるという仕掛けになっている。このアタッシェケースなしに、この作戦が成功することはなかった。途中、鞄の内側に刻印されている同ブランドのロゴマークが大きく画面に映る場面まである。
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堅牢・軽量なゼロハリバートンのアタッシェケース
アメリカでゼロハリバートンが創業されたのは1938年。創業者アール・P・ハリバートンは、世界中を旅する中で旅行カバンにしまってあった荷物が砂だらけになったり、湿気が含んでしまうことに悩んでいた。そこで自身のエンジニアの経験と、飛行機製造技術者からのアドバイスを得て、自ら旅行鞄を製造することを思い立つ。彼が製造した鞄は、軽量なアルミニウムを素材に使い、過酷な環境下でも耐えうる堅牢さを備え、さらには先進的なデザインをもったアルミニウムラゲージ。その鞄は、登場すると世界中で注目され、前述のように69年のアポロ11号による人類初の月面着陸では月の石の運搬に使われ、さらにその名は広まっていった。
実は1作目の『ミッション:インポッシブル』(96年)でも同ブランドのアタッシェケースは使われている。主人公イーサンがフランツ・クリーガー(ジャン・レノ)と組んでCIAの本部に潜入して諜報部員リストを盗む有名なシーンがあるが、2人の餌食となるCIA局員のデスクの上に置かれていたのも、ゼロハリバートンのアタッシェケースだ。こちらはオーソドックスなシルバータイプで、ボディには「ダブルリブ」が入り、同ブランドのアタッシェケースだと容易に判別できる。
すでに登場から80年以上も経つゼロハリバートンだが、デザインは一切古びて見えないどころか、いま見てもその革新性の高さと堅牢さに驚かされる。今回紹介するのは携帯に容易なアタッシェケースだが、旅行用などにデザインされたスーツケースも人気で、最近ではより軽量なポリカーボネイト素材の製品まで加わって、その人気はさらに高まっている。
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ゼロハリバートン カスタマーサービス
TEL:0120-729-007
https://zerohalliburton.jp
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