肉うどん、笠岡ラーメン、カキオコ…岡山で食べるべきご当地うどん、ラーメン、粉モノ5選

  • 写真・文:鈴木修司
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ビームスジャパンの鈴木修司です。今回の旅の舞台は“晴れの国”の岡山県ですが、さすがにこの季節だと晴れ過ぎて暑かったです。

なぜ“晴れの国”なのか? というと、「晴れの日が多い」「温暖な気候で災害が少ない」「美味しいものが多い」ことからそのように言われているそうです。 

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城マニアにもファンの多い名城「岡山城」。

この数年、足繁く岡山に通っていますが、実際その通りのような気がしますし、とくに「美味しいものが多い」という点はおおいに納得です。

岡山の美味しいものといえば、まずは桃や葡萄に代表される果物、私が最近気になっている黄ニラやパクチーなどを含めた多種多様な野菜、瀬戸内の海の幸、津山を中心とした美作地方の独特な肉文化、そして特産品である雄町米の日本酒、本当に挙げるとキリがありません。

いつもと違う切り口で岡山を紹介しようと考えているので、このような話をしているのですが、今回着目したのは“岡山の小麦”です。小麦といってしまうと何のことかさっぱりですが、分かりやすく言いかえれば小麦粉を材料とした料理のことです。

1.讃岐うどんに引けを取らない絶品“肉うどん”

岡山の小麦粉を使った料理で、まず思い浮かぶのは“うどん”ですが、以前このコラムでも“岡山のうどん”を絶賛しましたが、大好きなご当地うどんのひとつです。瀬戸内海を挟んだ香川県の“讃岐うどん”とは少し違って、私の中ではそれに引けを取らないものです。

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とくに瀬戸内海のいりこで取った出汁、そこへ牛肉を足して出来上がる“肉うどん”が絶品です。お店によって違いもあるのですが、概ね岡山の肉うどんはそんな感じです。そこに海老の天ぷらが乗った日には、天国に舞い上がるような気分になります(大袈裟で申し訳ありません)。

ちなみに写真の“天ぷら肉うどん”は前川國男建築で有名な岡山県庁近くの県庁職員ご用達のお店「たぬき」ですが、大のお気に入りです。

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2.浅口市の手延べうどん

もう少し岡山うどんを深掘りさせてください。岡山県に限らず瀬戸内海に面する各地域や島では、手延べ素麺が有名ですが、岡山県浅口市は手延べ麺の一大産地なのです。

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こちらは浅口の「麺蔵人」で頂いた“手延べうどん”の釜揚げですが、これがまた美味しいのです。手打ちとは違ったコシが魅了で、もしかしたらコレがお隣の讃岐うどんとの違いだったのか! とひとりで納得しています。

気になる方は、ぜひ岡山うどんをご賞味ください。

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3.マストで食べたい、名物“笠岡ラーメン”

そして小麦を使った麺といえばラーメンです。岡山県でも広島県よりの笠岡市の名物である“笠岡ラーメン”もオススメです。

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こちらは「中華そば ふじ井」の笠岡ラーメン。鶏ガラ出汁の濃いめの醤油スープに煮鶏チャーシューが入っているのですが、噛めば噛むほどに旨味の増す硬めのチャーシューと、細めのスッキリ麺のコンビネーションが魅力です。ぜひコチラもご賞味あれ。

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4.日生の名物、“カキオコ”

麺の次に紹介する小麦粉料理といえば、やはり“粉物”です。“岡山のお好み焼き”が、また美味しいのです。大阪のものとも広島のものとも違って、独特の美味さです。

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その代表格が“カキオコ”、兵庫県よりの日生(ひなせ)エリアの名物である牡蠣の入ったお好み焼きですが、これがまた絶品です(また大袈裟で申し訳ありません)。こちらは「お好み焼き もりした」のカキオコです。ここではあえて詳しく説明しないので、コチラを食べにぜひ日生までお越し頂ければと思います。

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日生駅を降りてすぐ、瀬戸内海やそこに浮かぶ島々が目に飛び込んでくるのですが、これぞ瀬戸内海の景色で旅情を一気に盛り上げてくれます。

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5.美作の肉文化に通じる“ホルモンお好み焼き”

最後に紹介する“ホルモンお好み焼き”も大好物です。コチラは岡山市内のお好み焼き屋さん「お好み焼き もり」で頂いたのですが、冒頭で触れた美作の肉文化に通じる独特のもので、ぜひご賞味頂きたいです。

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以上、食べて欲しいものばかりをご紹介しましたが、私の独断と偏見による“小麦粉だらけ”の岡山県でした。

BEAMS JAPAN クリエイティブディレクター鈴木修司が日本の魅力を紹介! 

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鈴木修司

BEAMS JAPAN クリエイティブディレクター

1976年、三重県松阪市生まれ、ビームスと同い年です。年間120日近くを旅に費やし、日本各地の様々な場所で魅力的なモノ・ヒト・コトに関わる仕事をしています。肩書きは“BEAMS JAPAN”のクリエイティブディレクター、日本に関係することあれば比較的なんでも来いのスタンスです。大学などで講師を務めることも。『銘品のススメ』著者、『都道府県おでかけ図鑑』監修。

鈴木修司

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1976年、三重県松阪市生まれ、ビームスと同い年です。年間120日近くを旅に費やし、日本各地の様々な場所で魅力的なモノ・ヒト・コトに関わる仕事をしています。肩書きは“BEAMS JAPAN”のクリエイティブディレクター、日本に関係することあれば比較的なんでも来いのスタンスです。大学などで講師を務めることも。『銘品のススメ』著者、『都道府県おでかけ図鑑』監修。