命の危険も 脱走したアシカに飼育員が押し潰されて…

  • 文:佐藤まきこ

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水族館で多彩な演技を披露してくれるイルカやアシカなどの海の動物たち。そんな動物が脱走するハプニングがスペインで発生した。しかも、多くの観光客が見守るなかで起きたハプニングだ。

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高さ2メートルを超える囲いをよじ登り……

ハプニングが起きたのは、スペインのバルセロナから飛行機でおよそ45分の場所に位置する、マヨルカ島の水族館「マリンランド」。海の動物たちが飼育されている大型の水槽から、中にいたアシカが外に出ようとしたのだ。

この大型水槽は水中の様子が見えるように、高さ2メートル近くはあると思われる透明のガラス板で囲われている。そこを「トリトン」と名付けられた1頭のアシカがよじ登るようにして乗り越えたのだ。

トリトンは、水槽の外側に片手を置いて、体を水槽のフチに乗せている状態に。これに気づいた飼育員のソニアが慌ててかけより、客席側からトリトンを水の中に押し戻そうとしたが、アシカの体重は、大人なら300キロ、子どもでも100キロを軽く超える。ソニアの力で押し戻せることはなく、ソニアとトリトンは共に倒れこんでしまったのだ。

客席からは悲鳴のような声も上がる一大事。ソニアは半身をトリトンに押し倒されたような形になり、観客の中にはソニアがケガしたと思った人もいただろう。だが、ソニアはすぐに起き上がり、トリトンに優しく声をかけている。

その後、トリトンは飼育員に指示されながら戻されたという。またソニアもケガなどはせず元気だそうだ。

観客がこの様子を収めた動画には「彼女が大丈夫であることを願う」「少しでも彼女の体がずれていたら、死んでいたかもしれない」「彼女には危険手当が必要だ」などのコメントが寄せられている。

トリトンが水槽から脱出したのは、単なる好奇心なのか、それとも「外の世界に出たい」と思ったのかはわからない。ただ、水族館で行わているイルカやアシカショーなどは、動物愛護の観点から批判の声が上がり、欧州などでは野生動物をつかったショーを禁止するところも出てきている。今回のハプニングは、そんな議論を起こすきっかけになるかもしれない。

【出典】
https://nypost.com/2023/07/17/giant-750-pound-sea-lion-nearly-crushes-worker-at-aquarium/

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【動画】脱走したアシカに押し倒される飼育員

Giant 750-pound sea lion nearly crushes worker at aquarium

【写真】飼育員とアシカの愛らしい2ショット