小津安二郎ゆかりの地巡礼、藤森照信の建築、“リビセン”、“ソウルヌードル”… 長野県の魅力6選

  • 写真・文:鈴木修司

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ビームスジャパンの鈴木修司です。今回の旅の舞台は長野県ですが、“JR中央本線沿い”と“北陸新幹線沿い”、2つのエリアを紹介させてください。

車で行けば両方を周遊できますが、東京からの電車移動となると二つのエリアに分かれてしまいます。

“JR中央本線沿い”は山梨県を抜けて茅野市や諏訪市を通り松本市へ、“北陸新幹線沿い”は群馬県を抜けて軽井沢町や上田市を通り長野市へと続くルートです。

1.小津安二郎監督ゆかりの地、茅野市を巡る

まず紹介するのは茅野市ですが、こんなにたくさんの見所があるとは驚きでした。

日本を代表する映画監督、小津安二郎の企画絡みで伺ったのですが、小津監督に所縁のある場所だけでも十分で、晩年に脚本を執筆したり友人を招いていた「無藝荘」という建物、一升瓶を百本飲み干せば脚本が一本仕上がったという逸話の残る銘酒「ダイヤ菊」を製造する戸田酒造さん、仕事が煮詰まった時に散歩したという散策路など、小津ファンにとってたまらない場所ばかりです。

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小津安二郎記念館、無藝荘(むげいそう)。昭和30年頃から、小津安二郎監督が別荘として利用していた。

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2.藤森照信が茅野市に手掛けた建築群

さらに建築史家であり、建築家の藤森照信さんの建築探訪もオススメです。

ファンやマニアにはたまらないと思うのですが、神長官守矢(じんちょうかんもりや)資料館、高過(たかすぎ)庵、低過(ひくすぎ)庵、空飛ぶ泥船など、ずっと眺めていたくなる建物が近い距離に点在しているので、散歩しながら楽しめます。

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茅野市出身の藤森照信が手掛けた「フジモリ茶室」のひとつ「高過庵」。

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3.マストで訪れたい諏訪大社と諏訪湖

お隣の諏訪市にまたがって、4カ所の境内を持つ諏訪大社も必ず訪れて頂きたい場所です。

諏訪大社上社本宮、諏訪大社上社前宮、諏訪大社下社秋宮、諏訪大社下社春宮を巡り、合わせて春宮近くに鎮座する「万治の石仏」も訪れてみてください。

諏訪市はなんといっても諏訪湖、そして諏訪湖畔にある温泉、諏訪の街を散策するのもオススメです。

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4.諏訪市の新ランドマーク、“リビセン”

そして、諏訪の街の中心として紹介したいのが、リビルディングセンタージャパンさん、通称“リビセン”です。古材や古道具のリサイクルショップに収まらず、“レスキュー”と称して長く愛され使われた品々を次の使い手に届けるという重要なことを一手に担っています。

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とても素晴らしい理念の元に活動をされているので、諏訪を訪れるならば必ず行って頂きたいですし、できればそこで何かを持ち帰って(買って)頂きたいです。

リビセンさんの近くには、素敵な花屋さんや本屋さんやコーヒースタンドなど、魅力的なスポットも多数あります。

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5.長野駅から続く、善光寺の参道を散策

次は、大きく移動して長野市の紹介です。長野といえば善光寺への参拝は必須だと思いますが、天気が良ければ長野駅から寺まで続く、参道の散策がオススメです。

途中に魅力的なお店がたくさんあるので、目移りしてしまって、なかなかお寺にたどり着けないかもしれません。さらに善光寺に隣接する、長野県立美術館も併せて訪れることをオススメします。

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久々に長野駅周辺に泊まって気がついたのですが、駅前の居酒屋さんを中心とした飲み屋の充実度はかなりのものです。信州の郷土料理に地酒、最高の夜を堪能出来たことはいうまでもありません。

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6.諏訪と長野の“ソウルヌードル”

最後に諏訪と長野のソウルフードならぬ“ソウルヌードル”を紹介します。諏訪の「ハルピンラーメン本店」さん、長野の「らぁめん みそ家」さん、どちらも大満足でした。ともにパンチのある美味しさで、汗をかきながら一生懸命に食べたのが長野の良い想い出となりました。

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昭和49年創業の老舗「ハルピンラーメン本店」。「ハルピンラーメン」と「ニンニクラーメン」が看板メニュー。
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長野駅前にある、信州味噌ラーメン専門店「らぁめん みそ家」。

 

BEAMS JAPAN クリエイティブディレクター鈴木修司が日本の魅力を紹介! 

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鈴木修司

BEAMS JAPAN クリエイティブディレクター

1976年、三重県松阪市生まれ、ビームスと同い年です。年間120日近くを旅に費やし、日本各地の様々な場所で魅力的なモノ・ヒト・コトに関わる仕事をしています。肩書きは“BEAMS JAPAN”のクリエイティブディレクター、日本に関係することあれば比較的なんでも来いのスタンスです。大学などで講師を務めることも。『銘品のススメ』著者、『都道府県おでかけ図鑑』監修。

鈴木修司

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1976年、三重県松阪市生まれ、ビームスと同い年です。年間120日近くを旅に費やし、日本各地の様々な場所で魅力的なモノ・ヒト・コトに関わる仕事をしています。肩書きは“BEAMS JAPAN”のクリエイティブディレクター、日本に関係することあれば比較的なんでも来いのスタンスです。大学などで講師を務めることも。『銘品のススメ』著者、『都道府県おでかけ図鑑』監修。