コロナ禍でマスク着用の是非が政治問題化したアメリカ。保守とリベラルの間で対立を引き起こしたマスク問題を巡り、2021年に公開された映画『タミー・フェイの瞳』でアカデミー賞主演女優賞に輝いたジェシカ・チャステインが、アカデミー賞授賞式で着用した感染予防目的のマスクに「政治的主張」とバッシングがあったことを明かした。
新型コロナウイルスの感染拡大防止のための規制が緩和されて3年ぶりに通常開催となった今年の授賞式で、ジェシカは一人だけマスク姿を披露して話題になっていた。
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舞台に穴をあけないため
ブロードウェイミュージカル『人形の家』で第76回トニー賞演劇部門の主演女優賞に初ノミネートされたジェシカは、候補者の囲み取材で、マスク着用はこの舞台を休演にしないためだったと告白。「公演中、毎日新型コロナの検査を受けていて、もし陽性反応が出たら１週間休まなければならなかった」と述べ、世界中からやってきた人たちと顔を合わせる授賞式で感染し、１週間休演するのは座長として「無責任だと感じた」と理由を明かした。
しかし、大半がノーマスクの中で周囲から浮き、「何してるの？」と白い目で見られたと告白。「オスカーやSAG（全米映画俳優組合）賞では、政治的な主張をしていると思われていたけど、理解してくれる人もいた」と話し、楽屋口で「ブロードウェイに出演中」と描かれたマスクを手渡されたことも明かした。
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クラスターが発生するも感染せず
今年１月10日に行われたゴールデン・グローブ賞授賞式では、蜘蛛の巣をデザインしたゴージャスなドレスとおそろいのマスクを着用してレッドカーペットに登場し、注目を集めた。主演男優賞候補のコリン・ファレルや助演女優賞を受賞したジェイミー・リー・カーティスら多くのスターが授賞式後の検査でコロナ陽性となったものの、マスクを着用したジェシカは感染しなかったことが大きな話題となった。あるユーザーは、マスク姿の写真と共に「誰が感染しなかったか知ってる？」とツイートし、ジェシカ本人もこれを引用して絵文字入りで「よかった」と反応していた。
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アカデミー賞では黒のマスクを着用し、ファンから称賛
3月12日に行われたアカデミー賞授賞式では、写真撮影などでマスクを外す場面もあったが、会場内では黒のマスクを着用。しっかり感染予防策を講じていたジェシカに、テレビ中継を観ていたファンからは「大切な行動」「マスクをするあなたが好き」「お手本」と称賛の声も出ていた。
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オスカーの本番に向けてメイクする舞台裏
JESSICA CHASTAIN IN A MASK I LOVE YOU 💗 pic.twitter.com/gJ8KP89e3J
— ilsa faust's eye patch (@chstainferguson) March 13, 2023
黒のマスクを着用してアカデミー賞に出席したジェシカ・チャステイン
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😘 Phew! 😷 https://t.co/qUGL1zu0jg
— Jessica Chastain (@jes_chastain) January 16, 2023
グッチのドレスを着用してオスカーに
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ゴールデン・グローブ賞授賞式に出席したジェシカ・チャステイン。
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オスカーの本番に向けてメイクする舞台裏