カプセル式コーヒーにも最高級品種「ゲイシャ」が!UCCドリップポッド&パフェのマリアージュを体験

  • 写真・文:一史

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「ゲイシャ」ねぇ……。
いまだに耳でこの言葉を聞くと、日本髪でキモノ着て踊ってる女性と、頭にネクタイ巻いて手を叩いてる赤ら顔のおっさんが頭に浮かんじゃうんですけど。

単一品種(シングルオリジン)の最高品種として、名前をよく聞くようになったコーヒー豆。
知名度が上がったのはおそらく、2021年にユニクロ 銀座店がリニューアルオープンして上階にユニクロ コーヒーができたときでしょう。
店の目玉として、一杯¥450でゲイシャ種をハンドドリップで出すことが各メディアで大きく取り上げられました。


わたしがゲイシャをはじめて知ったのは、以前によく行ってた浅煎り系のコーヒーロースター。
200gで¥5,000ほどの価格に驚くと同時に「コーヒーにここまで出す気になれない」とスルー。
その後、名の知られたロースター併設コーヒースタンドでオーナーが淹れてくれた紙コップ一杯¥1,500ほどのゲイシャを飲み、
「ナチュラル製法のような華やかさとコクでパンチ力がありつつも、ナチュラル特有の“生臭さ”(わたしの感覚)がないスッキリさ。たしかに激うま!」
と。
でもですよ、「やっぱ無理。庶民には」

そんな折に、コーヒー大手「UCC 上島珈琲」(以下、UCC)がご自慢のカプセル式コーヒーマシン「ドリップ ポッド(DRIP POD)」用にゲイシャを発売するとの情報を耳にしました。
2月に移転したばかりの新社屋にて、京都のパティシエールの上等なパフェとのマリアージュを楽しむメディア向けお披露目イベントを行うとのこと。
暖かくなってきた春気分も手伝って、足取りも軽く参加してきました。

ですが、
「味が手仕事に及ぶはずもないカプセル式自動マシンでゲイシャの必要ある?」
との疑問も浮かびますよね?
この組み合わせはファッションに例えると、カシミア素材でワークウエアを仕立てるようなもの。
意味なし、と思う人もいれば、最高!と思う人もいるでしょう。
ハイ&ローのミックスで生まれるなにかを期待して、イベントを訪れたしだいです。

実はこのゲイシャ&パフェのマリアージュは皆さんも体験できます(参加費用は必要)。
詳細はこの記事の最後部にてどうぞ。

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コーヒーマシン「DP3」。コンパクトな大きさ。

 

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3月10日(金)より予約が開始された(30日より発送)「ホンジュラス マリサベル ゲイシャ」。400箱の数量限定。

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「ホンジュラス マリサベル ゲイシャ」のパッケージはおしゃれな特別仕様。

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パティシエールの遠藤 圭未(えんどう・たまみ)さんが、特製パフェの製造工程を披露。

今回のイベントに行きたくなった大きな理由が、
「京都に菓子工房を持つ、フランスのミシュラン3ツ星レストラン勤務経験のあるパティシエールの特製パフェとのマリアージュ体験」。
コーヒーならコーヒーだけ、スイーツならスイーツだけ、がベストと思う人間ですから、ぶっちゃけマリアージュにはさほど関心がないのです。
パティシエールに会えて上等なパフェを食べられることが嬉しくて。
モノづくり好きにはたまらない贅沢な食体験です。
ふだんパフェを食べる習慣がなくても(糖質とカロリーが……)、こんなときは別。

手掛けたのは京都の菓子工房「圭 -Tama-」 オーナーパティシエの遠藤 圭未さん。
店の商品をネットで閲覧して、「カラスミバスクチーズケーキ」「国産黒胡麻プラリネと黒胡麻餡マカロン」といった和素材を使ったユニークな洋菓子に心惹かれました。
なにせ京都市に店を持つ人となれば、趣味が合うのは間違いないのです。
(京都暮らしへの憧れが募る日々)

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春のパフェと、DP3でドリップしたコーヒーのセット。

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パフェは料理素材の「ふきのとう(蕗の薹)」の風味がアクセント。

メレンゲの“さくしゅわ”な食感をクリームがまろやかに包み込み、アイスの冷たさで温度にもコントラストが。
「なんの味だろう?」と思うほど淡く優しく、ふきのとうの軽く苦い風味が、もともと少ない甘みをさらにソフトな印象に。
食感やニュアンスは複雑ながら、苺こそがいちばん強く感じられ酸味が舌に残りました。
遠藤さんにふきのとうを使った理由を直接お伺いしたら、
「春だから山菜が頭に浮かびました。料理の食材を使うことが多いのは自分が料理出身だからだと思います」
とのこと。


この酸味が、コーヒーに甘さを感じさせる結果に!
肝心のゲイシャの話としますと、すっきりとした爽やかさの酸味系で、カプセル式コーヒーとは思えない風味。
色に例えるなら、白。
ただ一方で、新鮮な焙煎による高級ランクのゲイシャ(ゲイシャにも産地や等級があるようです)の、華やかさと甘みとが両方ともブワッと口に広がる驚きはありませんでした。
わたしの舌感覚では。

コーヒーは淹れ方や湯の温度よりも、豆の新鮮さと惹き具合がいちばんでしょうから、味を追うコーヒー店は淹れる直前に豆を挽きます。
挽いた瞬間から酸化がはじまるので、挽いて保管すると味が落ちるからです。
惹かずに保管した焙煎済みの豆でさえ、「焙煎日から2〜3週間以内に飲み切る」が一般的なセオリー。
低価格のコンビニコーヒーさえも、淹れるたびに機械が挽いてますし。
豆を砕いてカプセルに収めて長期保管するシステムが、高度な技術でつくられても新鮮さが劣るのは仕方ないところ。

でもそんなゲイシャは、酸味が強いスイーツと一緒に飲むことでコクが引き出されてました。
冷めてもおいしく飲めたのは、元がいい豆ならではでしょう。

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2023年2月に移転したばかりのUCC本社(最寄り:青山一丁目駅)1階ショールームに置かれたドリップポッドのディスプレイ。

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カプセルは日本茶をはじめバリエーションが豊富。

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「スペシャルティ コーヒー」もラインアップされてます。商売で考えるなら家庭向け全自動マシンで生産地域の名まで入ったマニアックなコーヒーを用意する意味があるのか疑問なのですが、選択肢が広いのはありがたいこと。

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本社1階のショールームはまるでカフェ。これからさまざまなイベントが行われていくのでしょう。

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ショールーム奥にはずらりと各社のコーヒーマシンが。

さて、ホンジュラス マリサベル ゲイシャの価格はいかに!?
カプセル6個入りで¥4,200(税込)※送料無料。
一杯分¥700なり。
おいしいとされるチェーン店のブルーボトルコーヒーの店頭価格なら、ゲイシャ以外のシングルオリジンのハンドドリップ抽出で一杯¥605(税込)くらいでしょうか。
どう考えるかは家庭で手軽に淹れられる便利さとのバランスしだい。

マシンのDP3はお試しカプセルとセットで¥13,200(税込)〜あたりが相場のようです(公式オンラインストアやAmazonらを見る限りでは)。
DP3はカプセルを使わずに市販のコーヒー粉でも抽出できますから、「一杯淹れコーヒーマシン」としても便利に使えそう。

最後に、この記事の冒頭で触れたマリアージュイベントについて。
4月1日(土)〜2日(日)の2日間で、午前の部と午後の分の各回7名限定で開催されます。
場所は、UCC グループショールーム 東京都港区赤坂8丁目5番26号 住友不動産青山ビル西館1F。
料金はひとり¥4,500(税込)
同イベントと豆の詳細は、以下のリンクよりご覧くださいませ。

https://drip-pod.jp/marysabel-geisha/

All photos&text©KAZUSHI

KAZUSHI instagram
www.instagram.com/kazushikazu/?hl=ja

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カプセル式コーヒーにも最高級品種「ゲイシャ」が!UCCドリップポッド&パフェのマリアージュを体験

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コーヒーマシン「DP3」。コンパクトな大きさ。

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3月10日(金)より予約が開始された(30日より発送)「ホンジュラス マリサベル ゲイシャ」。400箱の数量限定。

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「ホンジュラス マリサベル ゲイシャ」のパッケージはおしゃれな特別仕様。

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パティシエールの遠藤 圭未(えんどう・たまみ)さんが、特製パフェの製造工程を披露。

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春のパフェと、DP3でドリップしたコーヒーのセット。

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パフェは料理素材の「ふきのとう(蕗の薹)」の風味がアクセント。

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2023年2月に移転したばかりのUCC本社(最寄り:青山一丁目駅)1階ショールームに置かれたドリップポッドのディスプレイ。

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カプセルは日本茶をはじめバリエーションが豊富。

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「スペシャルティ コーヒー」もラインアップされてます。商売で考えるなら家庭向け全自動マシンで農園の名入りのマニアックなコーヒーを用意する意味があるのか疑問なのですが、選択肢が広いのはありがたいこと。

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本社1階のショールームはまるでカフェ。これからさまざまなイベントが行われていくのでしょう。

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ショールーム奥にはずらりと各社のコーヒーマシンが。

高橋一史

ファッションレポーター/フォトグラファー

明治大学&文化服装学院卒業。文化出版局に新卒入社し、「MRハイファッション」「装苑」の編集者に。退社後はフリーランス。文章書き、写真撮影、スタイリングを行い、ファッション的なモノコトを発信中。
ご相談はkazushi.kazushi.info@gmail.comへ。

高橋一史

ファッションレポーター/フォトグラファー

明治大学&文化服装学院卒業。文化出版局に新卒入社し、「MRハイファッション」「装苑」の編集者に。退社後はフリーランス。文章書き、写真撮影、スタイリングを行い、ファッション的なモノコトを発信中。
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