ポストコロナとなり脱マスク、そして対面形式の活動が増えたアメリカでは、美容に関心のある人々の中で、美容整形をして外側から綺麗に見せたいという欲求が高まっている。
米医学会の1つ、アメリカン・アカデミー・フェイシャル美容形成外科手術(AAFPRS)が今月13日に発表した調査結果によると、同アカデミーに登録している美容整形外科医の58%が、昨年1年間で予約そして手術が増加したと答えた。
美容整形への需要が増えている理由として、コロナ禍で使われるようになったZoomミーティングにより、顔を「微調整」することへの関心が高まったことが挙げられる。さらにパンデミックが落ち着き、対面形式の業務やイベント、ソーシャル活動が増えたことで、その欲求は高まったままのようだ。
---fadeinPager---
理由はほかにも、ソーシャルメディアに投稿するセルフィー写真の見栄えを良くしたいという欲求なども影響し、多くの患者はパンデミック中に使わずに持て余したお金を美容のお手入れに費やしているのだという。
最新の調査では、患者は35~55 歳の年齢層に達すると、美容整形手術の希望者が大幅に増加することが示されているが、将来の大規模な手術を防ぐために、早期のメンテナンスと老化防止に重点が置かれる傾向もある。顔の「微調整」は特に20〜30代を中心に関心が高まっているといい、植毛を除いて患者の多くは女性だ。また傾向として、Z世代の美容への関心の高まりが顕著だという。患者の3分の1はZ世代が占めている美容整形外科もある。
美容整形の内訳は、昨年実施されたもののうち82%がフィラー(注入治療)やケミカルピーリングなどで、18%がフェイスリフト、眼瞼形成術、および鼻形成術などの「手術」だった。
美容整形で人気のリップフリップ(唇のボトックス注射)
また鼻形成術も34歳未満の患者の中でもっとも要望の多い手術だという(アメリカでは鼻が高かったり大きかったりすることに悩み低くしたり小さくしたりする手術が主流)。
地元紙の報道では、Z世代の半数以上がTikTokなどソーシャルメディアに毎日4時間以上を費やし、それらを使っていることで女性の自己意識が高まったという。
「TikTok投稿を見た人が私の笑顔についてあれこれ言うので、耐えられなくなりリップフリップ(唇のボトックス注射)をすることにした」と言う、65万人以上のフォロワーがいるニューヨーク在住の女性。
@thejarr @drjlodnp ♬ original sound - Eli Rallo
---fadeinPager---
【画像】脱マスクの影響も? 美容整形で「外側の美」を追求するアメリカ Z世代でも要望高く
---fadeinPager---
---fadeinPager---