史上最大の謎をAIが解明？　“ふわふわクッション”でつくられた古代ピラミッド

AIアーティストのユリシーズ（Ulises）の作品「ペルシャン・ピローズ（Persian Pillows）」は、人工知能（AI）と、ありふれた家庭用品を斬新に融合させることで、古代史最大のミステリーの一つに新たな光を投じている。すなわち、ピラミッドはどうやってつくられたのかという謎だ。

ユリシーズAIは、枕やクッションの新しい利用法を考え、さまざまな配置や強度を探究したあげく、テキストから画像を作成するAIモデル「ミッドジャーニー（Midjourney）」を使って、世界遺産である遺跡をくつろいだムードに作り変えた。

その結果、古代エジプト人はこの謎めいた巨大な建造物を造る際に、これと似たような技術を使ったのであろうという説を裏付ける、シュールでユーモラスなエビデンスが得られた。クッションを使うのは型破りな方法に見えるかもしれないが、その柔らかくフレキシブルな性質のおかげで、伝統的な工学原理をユニークなやり方で検証することができた。

スクリーンショット 2023-02-21 10.04.34.png — すべての画像提供：ユリシーズAI

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ユリシーズAIは、ふわふわクッションで歴史的建造物を探究する

歴史的建築工法の探求に、遊び心にあふれた想像力を吹き込んだユリシーズAIの革新的アプローチは、新しい探究の道を切り開き、デザインと調査の領域でAIを用いてできることの限界を押し広げた。ユリシーズAIは、この作品「ペルシャン・ピローズ」について、型にはまらない考え方には力があり、革新的アプローチは過去に対する新たな発見をもたらす可能性があることを証明するものだと説明する。

そうしたことから、ユリシーズAIの新たなデジタルプロジェクトは、古代から存在する巨大建造物を、クッションのような柔らかで心地よく、身近なもので造るという概念を探求している。それぞれの画像は、見る人をシュールな世界へといざなう。古代ピラミッドがすべてふわふわクッションで作られ、心地よさそうな、高くそびえる建造物として描き直された世界だ。

この超現実的な映像と、手の込んだ細部描写を見れば、最初に感じるユーモアの範囲を越えて、もっと詳しく見たくなり、プロジェクトの背後にある芸術性と創造性に驚嘆することだろう。