世界の憧れの職業ランキングTOP20が発表、日本ではトップのYouTuberは4位

  • 文:佐藤まきこ
  • 画像:Remitly

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日本では現在、YouTuberが人気職業ランキングの上位にあがる。だが、世界全体ではどうなのだろうか。インターネットでの検索数をもとに「憧れの職業」をランキングとしてまとめたものが発表された。上位には、日本人の感覚からすると意外な職業が多く並んだ。

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Remitlyより(https://www.remitly.com/gb/en/landing/dream-jobs-around-the-world

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世界で検索された職業ランキングTOP20

移民向けの金融サービスを提供するRemitlyが発表したのは、2021年10月から2022年10月までの1年間に、Googleで「〇〇(職業名)になるには」といった、職業やキャリアに関して検索されたボリュームから、人気の職業を国別にまとめたもの。そこから、世界で人気の職業をランキングとして発表した。その結果、トップ20は以下のようになった。

1位 パイロット(930,630)
2位 作家・ライター(801,200)
3位 ダンサー(278,720)
4位 YouTuber(195,070)
5位 起業家(178,380)
6位 俳優(176,180)
7位 インフルエンサー(159,180)
8位 プログラマー(125,310)
9位 シンガー(121,430)
10位 教師(114,950)
11位 DJ(112,360)
12位 ブロガー(104,600)
13位 医師(104,080)
14位 教授(91,400)
15位 フライトアテンダント(88,240)
16位 消防士(84,300)
17位 裁判官(83,800)
18位 弁護士(79,470)
19位 法務専門家(74,030)
20位 心理学者(66,750)

※( )は世界の検索ボリューム

世界で検索された職業の1位はパイロットだった。「パイロットになる方法」と最も多く検索された国は、アメリカ、カナダ、イギリス、オーストラリアなど。世界の25か国で、1位の検索数だった。世界中を飛び回れる仕事内容に加え、高い給与や手厚い福利厚生があることも魅力のようだ。

そして、3位以下に大きく差をつけて人気だったのが、2位の作家・ライター。これには小説家や脚本家、コピーライター、ジャーナリストなども含まれており、いわば言葉のプロだ。日本では決して人気の職業とは言えないかもしれないが、アート&カルチャー部門ではトップの人気っぷり。世界中どこでも仕事ができる点もメリットだと映っているのかもしれない。特に小説家・ライターが人気だった国には、ニュージーランド、南アフリカ、スウェーデンなどがある。

さらに3位はダンサーだ。このほかトップ20には俳優、シンガー、DJなどもランクイン。芸術部門の職業が人気なのも世界の特徴だろう。4位はYouTuberだが、日本だけで見るとYouTuberがトップだった。インフルエンサー(7位)、ブロガー(12位)といった、数十年前には存在しなかった職業がランキングの上位に入っていることも面白い。また、教師(10位)、医師(13位)、消防士(16位)のような公共性の高い職業は、安定性があるとして人気なのは世界共通のようだ。

ちなみに、日本で人気の職業ランキングの上位に入るプロスポーツ選手は今回のランキングTOP20には入らなかった。プロスポーツ選手で最も検索数が多かったのがサッカー選手(検索数57,540)で、サッカーコーチ(同27,100)、レスラー(同15,990)と続く。

人気の職業は時代の変化とともに様変わりしていくものだ。しかし、パイロットや起業家、教師、医師のように、どの時代でも人気の高い職業もある。そんな視点からこのランキング結果を見ても、面白いかもしれない。

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【出典】
https://www.remitly.com/gb/en/landing/dream-jobs-around-the-world