エルメス初となる絵本『エルメスのえほん　おさんぽステッチ』が、11月24日（木）より日本国内の書店やオンラインショップで販売される。

＜想像の翼を広げ、夢をたずさえ、遊び心を忘れないこと＞というエルメスのクリエーションの精神を伝える同書の制作には、絵本や児童書を数多く手がける及川賢治と竹内繭子によるユニット「100％ORANGE」が参加。1837年の創業以来、ものづくりにおいて「耐久性」「品質」「継承」という価値観のもと、それらを若い世代と共有することを目指してきたエルメスの、日々のものづくりや、クラフトマンシップにあふれる世界を描いているという。

ここで『おさんぽステッチ』の喜びのストーリーを少しだけ紹介。

主人公は小さなお店を切り盛りする職人のおじさん。おじさんは針と糸、革や布など、道具と素材を巧みに使っていろいろなものをつくり上げる達人です。そんなおじさんのもとに、ある日、一匹の犬がやってきました。犬のたってのお願いをおじさんは優しい気持ちで叶えてあげます。すると、犬はおじさんを散歩に連れ出します。ふたりは行く先々で動物に出会い、そのたびにおじさんは動物たちの願いのために手を動かし、ぴったりの、そして願いを超えて素敵なものを作り上げていきます。動物たちはみんな大喜び。そして……。

物語の創案と挿画を担当した「100％ORANGE」は、「ものをつくる喜びを伝える“絵本”を作りたいとエルメスから聞いたとき、私たち自身も絵を描く職人のようなものと思っていたのですんなりと、そして深く共感できました。フランスでエルメスの工房を巡りましたが、どの工房でも長い伝統や歴史を持ちつつそこに新しさや軽やかさがまじりあっていることにとても刺激を受けました。人と人、人とものとの親密なありようが、絵本の中にも表れていると思います」とコメント。グラフィックやイラストレーションの分野でも活躍する彼らのカラフルな作品世界が、エルメスのクリエーションの精神と見事に呼応した。

エルメスのものづくりの楽しさを、すべての子どもたちと、かつて子どもだったすべての大人たちに伝える一冊。ホリデーシーズンに向けたギフトとしてもぴったりだ。

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『エルメスのえほん おさんぽステッチ』
作／100%ORANGE 講談社刊
装丁／名久井直子
企画／エルメス
定価／￥2,640（税込）
A4 変形判　32 ページ
ISBN 978-4-06-529618-9