近年、アート施設が次々と建設されるなど、世界におけるアートやカルチャーシーンでの存在感を高めるべく、新たな体験の場を提供している香港。今秋開催される、展覧会やイベントを紹介する。
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「TICK TOCK, TICK TOCK」

尖沙咀のランドマークである時計塔の横で、大規模なパブリックアート展「TICK TOCK, TICK TOCK」が11月17日から12月中旬まで開催される。アメリカ人アーティスト・WhIsBeの最大のアート作品、高さ8mを超える巨大な赤いグミベアが展示され、グミベアの顔に取り入れられた恐竜のツノによって、現代的なフォルムに先史時代の要素を織り交ぜる。また、ハーバーフロントには高さ2.5メートルのコガモの彫刻も展示。
開催時期:2022年11月17日~2022年12月中旬
開催場所:尖沙咀(チムサアチョイ)時計台付近
主催:ファースト・イニシアチブ財団
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「ARTE M」

韓国の没入型メディアアート展示館「アルテミュージアム(ARTE MUSEUM)」の初の海外拠点となる期間限定展示。2023年12月まで15カ月間にわたって開催する。制作したのは、韓国のデジタルデザイン会社d'strictで、「永遠の自然(Eternal Nature)」をコンセプトに6つのメディアアート作品を集められた。2023年末から2024年初めにかけて、11 SKIESに場所を移し、常設展示となる予定。
開催時期:2022年10月7日~2023年12月
開催場所:K11 ATELIER King’s Road内 K11 HACC 2階
https://www.k11musea.com/happenings/1st-in-hk-k11-x-arte-m-present-korea-s-largest-immersive-digital-art-experience/
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「Yayoi Kusama: 1945 to Now」

ヴィジュアル・カルチャー美術館「M+」の開館1周年記念として開催する、草間彌生の日本以外のアジア最大の回顧展。アジア、ヨーロッパ、アメリカの美術館や個人コレクションの主要作品、M+ Collection、草間自身のコレクションから200点以上の作品が展示され、3つの新作も公開される。70年を超える草間のキャリアを振り返り、作品の核となる美的要素や、繰り返し投げかけられる哲学的な問いに焦点を当てる。
開催時期:2022年11月12日~2023年5月14日
開催場所:M+(西九龍文化地区)
https://www.mplus.org.hk/en/exhibitions/yayoi-kusama-1945-to-now/
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「Odysseys of Art: Masterpieces Collected by the Princes of Liechtenstein」

リヒテンシュタイン侯爵家コレクションから120点以上の貴重な作品を香港で初公開。8つのセクションに分けられ、歴代の侯爵のユニークな美術品収集活動や、過去400年にわたり中国の芸術文化がヨーロッパの装飾美術や建築に与えた影響について掘り下げる。ピーテル・パウル・ルーベンスとアンソニー・ヴァン・ダイクの名画も見どころ。
開催時期:2022年11月9日~2023年2月20日
開催場所:香港故宮文化博物院 ギャラリー8
主催:香港故宮文化博物館
https://www.hkpm.org.hk/en/exhibition/odysseys-of-art-masterpieces-collected-by-the-princes-of-liechtenstein
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「En Voyage with Claude Monet」

クロード・モネの世界を体験できる360度の音と光のショー「En Voyage with Claude Monet」が香港で初開催。ベルギーのクリエイティブスタジオ・Dirty Monitorと地元のアートテックオーガナイザー・ChillHoYeahがキュレーションしたもので、印象派の名前の由来となった絵画「印象・日の出(Impression, Soleil Levant)」 (1872年) など約200点のモネの傑作を、36分の時間をかけてたどっていく。
開催時期:2022年10月27日~2023年1月15日
開催場所:西九龍文化地区カルチャープラザ(文化廣場)
https://www.envoyage-monet.hk/
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